カテゴリ:本の話( 107 )

三年坂 火の夢

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 第52回 江戸川乱歩賞ですから 平成18年ですかね
 なぜ急に乱歩賞受賞作を、といえば 最近「ツルゲーネフの妹」を
 読んだところ 後ろに過去の受賞作がずらっと載っていたからです
 第一回は なんと昭和30年なんですねー
 乱歩氏が還暦記念に 100万円を投じて創設したそうです
 一回目は中島河太郎の「探偵小説辞典」 二回目は早川書房の
 「ポケットミステリ」の出版に対するもので 第三回で初めて
 小説「猫は知っていた」仁木悦子さんが受賞してます
 なつかしい! JKのころ読みましたよ
 それを眺めているうち そういえば最近の乱歩賞 読んでないなー
 と思って 何冊か図書館にリクエストしました
 本作の舞台は 大きくいって維新以降の明治時代
 主人公は明治33年(1900年) 一校受験のため 奈良から東京に
 出てきた19才の少年です
 貧しい実家から 将来を嘱望されて帝大に通っていた五歳年上の兄は
 妖しいけがを負って 帰宅すると寝付いて一週間で 亡くなってしまいます
「三年坂でころんでね」という 不思議な一言を残して・・・

非常に面白かったのですよ
明治の時代感もあり 当時の貧富の差や 学制もよくわかるし
陸軍測量部の地図を持って 東京を探索するのは 楽しかったです
が! エンターテイメントとしては 残念かなあ
もっと わくわくしながら読みたかったよ
なんでかなー 文体かなー 構成かなー キャラ立ても弱いのかなー
ちょっと もったいない感じがしましたね
しかし 後ろの「参考文献」が 「江戸の坂・東京の坂」とか
「江戸の町は骨だらけ」とか30冊くらいのほとんどが うちの本棚と
かぶっていたのが おもしろかったです
 
 

by tukineko-diary | 2019-02-12 17:17 | 本の話 | Comments(0)

吹上奇譚

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 吉本ばななを 読んだことのない人生でした
 村上春樹氏が「人間は二種類に分けられる カラマーゾフ
 の兄弟を読んだ人とそうでない人だ」と 言われたと聞き及んで
 いますが 吉本ばななの場合は どうなんでしょう?
 読んだ人と読んでない人に真っ二つに分けられるのかしら
 私の娘世代は たぶんほとんど読まれているだろうと推測されますが
 なぜか「つぐみ」も「キッチン」もスルーしてきました
 最近 イタリアでものすごく人気が高いと知ったばかりで ちょっと
 びっくりしています
 そんな超有名作家・吉本ばななを こんないい年になって 突然 
 読みだしたのには もちろん理由があり それはこの「吹上奇譚」が
 ホラーテイストであるからです
 怖い・不思議・奇妙・・・あらすじや 書評にその一語がありさえ
 すれば とりあえず図書館にリクエストします
 基本 ずーっとこういう読書スタイルです

「海と山に囲まれた孤島のような吹上町は 特別な場所で 奇妙な言い伝えがたくさんあった
 この町を出て初めて そこが変わった場所だと気付く
 この町には かつて異界へ続く入口があり ミステリーサークルが現れ
 古代のような石の遺跡が残っている
 そして眠り病という風土病があり 城のような屋敷に住む大地主は 決して姿を見せない
 そんな町に帰省した双子の妹が 一週間前に失踪した」


おもしろそうだもの! そりゃあ 読むでしょう
もちろん 思ってたのとは 全然 違う方に進むのだけど
それでも だまされた感がなく 読み終えられるのは 吉本ばななだからなのかしら
とにかく初めて読んだので 他の作品と比べようもなく
すらーっと 読めちゃいました
でも もういいかな・・・と 思ってます
恒川光太郎のもっと角が取れた感じというか
女性的にした感じの嫌味が全くないファンタジーです



 

by tukineko-diary | 2019-02-11 17:22 | 本の話 | Comments(0)

白墨人形 CHALK MAN

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 イギリスの結構な田舎町ソールズベリー出身の
 作家 C.J.チューダーのデビュー作です
 ホラーの帝王 スティーブン・キングが
 「私の書くものが好きなら、この本を気に入る
  はずだ」と ツイッターでつぶやいたもんだ
 から あっという間に世36か国で刊行された
 話題作です
 舞台となる田舎町が キングの「スタンド・バ
 イ・ミー」にとても似ています
 
 あの夏。白墨のように真っ白なハローラン先生
 が 町にやって来た。
 そしてあの事件が起きた。
 あの子が殺された。森で。バラバラになって。
 見つけたのは 僕たちだった。
 頭部は今も 見つかっていない。
 そして 今。白墨人形の絵とともに あの事件
 が 甦る。
 事件は 解決したはずなのに。

 世界中 どこも同じな 都市集中と過疎化
 結婚せずに 老いた親と 古びた家に住む
 
そんな 小さい時から知っている人たちに囲まれた 永遠に続くかと思われる日常
しかし 良く知っているはずの幼馴染さえ それぞれの胸に
人に言えない悪意と秘密を 隠し持っていた
それを暴くきっかけは 昔 アスファルトに白墨で書いた棒人間・・・

子供が描く 単純な棒人間の絵って 海外のホラーではよく出てきます
あれって 結構 怖いですよね
これも 映画化されそうな雰囲気満載のミステリーでした



 

by tukineko-diary | 2019-02-09 19:58 | 本の話 | Comments(2)

刀城言耶シリーズ 三津田信三

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 三津田信三さん 現代ものはほとんど読んでいます
 が 戦後が舞台の民俗学探偵・刀城言耶シリーズ
 読まず嫌いでした
 それはたぶん←これのせい
 三津田さんの本の 登場人物や地名は時に 読み
 続けるのが困難になるくらい 読みづらいのですが
 特にこのシリーズ第一作「厭魅(まじもの)の如き
 憑くもの」では 女の双子の三代にわたる名前が
 全員読みが「さぎり」です
 叉霧、沙霧など 最初の字だけがいろいろで これ
 が頭に入らないと 話が進まないのですね
 だいぶ前に一度チャレンジしましたが その時は
 たぶん頭がついて行かなかったのでしょう 早々に
 断念しました
 しかし今回は 慣れて来たのか 覚悟して臨んだ
 せいか ちゃんと読了
 その後も着々と シリーズ読み進めています
 これと「凶鳥の如き忌むもの」「首無の如き祟る
 もの」は読み終わり「山魔の如き嗤うもの」は
 今 読んでる最中です
 「水魑の如き沈むもの」「碆霊の如き祀るもの」は 
最初に読んでしまいましたので あとは短編集「密室の如き籠るもの」「生霊の如き重るもの」と
「遊女の如き怨むもの」だけになってしまいました
なんか 淋しいなあ
読みづらさも含め クセになるというか はまると次々いけちゃうという・・・
たとえば? クサヤとか鮒のなれ鮨みたいに いやあ 苦手なんですがねー
え?日本酒に合う?・・・じゃあ ためしに一口だけ・・・
うーん・・あら・・合いますねえ・・こりゃ、どうも いやいやそのくらいで
なんていいながら ばくばく ぐびぐび行っちゃう感じ?
なかでも「碆霊(はえだま)・・」と今読んでる「山魔(やまんま)・・」の
ソクソクとした怖さが とっても好みでした
特に 最初から読まずとも理解できますので お好きなものからどうぞ
あ、でも このシリーズの途中から出てくる女性編集者・祖父江偲(そふえしの)
が 苦手という方(とても多いです 私もそう)最初の4作には出てきません
そして 同じく苦手な方から教わったのですが このキャラを自分の好きな
タイプの女優さんに脳内変換して読むという裏技があります
その方は「ちょっとうざい時の石原さとみ」に変換して やりすごすそうです
わたしは ガリレオの柴咲こうかな

by tukineko-diary | 2019-02-07 18:02 | 本の話 | Comments(0)

ホラーな紙の本

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 ネット上で「怖いよ」と 評判高かった←この本
 作者は知っていました
 昨年暮れ最終号が出た「幽」で 読んだことがあったので
 東北で「拝み屋」と言われる職業の人が 実際に出会った
 怪異とその始末を綴ったもので 中でもこの「花嫁の家」
 というのは 地元の旧家で起こる花嫁にまつわる話で
 ネットの書評では かなり高得点でした
 図書館頼みの私ではありますが 図書館に最も入りにくい
 のが この手の実話系ホラーなんです
 他の分野でも有名な作家さんや ミステリーやファンタ
 ジー要素のあるものは 需要があるので 最近では
 入りやすくなっていますが それでもホラー系のみだと
 難しいですね
 そんなに需要ないんでしょうかねー
 まあ ホラー映画観に行く友達も 一人もいないんで
そんなものなのかなー・・・
江戸検仲間みたいな 「ホラー仲間」「ホラ友」欲しいんですけどね
ま、言ってもしょうがないし 図書館に入らないなら仕方ないという
ことで 久しぶりに ネットで古本をさがしてみました
そしたら!何ということでしょう!!
一番安くて 三千円ちょい 一番高かったのは一万越えです
文庫で七百円くらいだったこの本が・・・!
bookスーパーなどの大型新古書店では まず在庫がないし
増刷もされてないからなんでしょうか
それにしても この値段は びっくりですよ
仕方なく 家人のおさがりのKinddleをさがし出し
こちらで六百円ちょっとで買いました
紙の本が大好きな私としては 忸怩たる思いではありましたが
でも!五倍・二十倍の値段を払う気は 微塵もなし!
紙の本が売れない というのは かなり前から言われてますが
古本になると こんなとんでもない値段になるって どういうことかしら
不・思・義~!
値段も ミステリーで ホラーな「花嫁の家」
内容もまあ 良かったですが 一万円はさすがにないなあ
                                                                            

by tukineko-diary | 2019-01-21 17:05 | 本の話 | Comments(0)

牧神の影 ヘレン・マクロイ

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 三津田信三「水魑(みずち)の如き沈むもの」
 「碆霊(はえだま)の如き祀るもの」に続き
 ヘレン・マクロイ「牧神の影」(原題Panic)を
 読みました
 三津田信三の民俗学探偵・刀城言耶シリーズが
 戦後の民俗に根差した妖怪潭をベースにするよう
 に こちらは西洋の牧羊神パンが 登場します
 パンは ギリシャ神話の神でありながら 角を
 持ち 下半身は羊またはヤギという異形の姿で
 暗い森に潜み 人間、特に若い娘を堕落させると
 いう存在です
 これまでにも「パンの大神」など古典的ホラーの
 題材として取り上げられてきました
 バレエの「牧神の午後」も有名ですね
 パニックという言葉の語源ともなっているわけ
 ですが これはいにしえから羊などの家畜の群れ
 が 急に何かに驚き一斉に暴れ出す様子を見て
 「牧羊神・パンが笛を吹いたからだ」と 人間が
 解釈したためですね
 主人公アリスンは 庇護者であるたった一人の
 叔父の急死で 山奥のコテージで生活することに
なります 大戦中に新しい暗号法を開発していた伯父は 意味不明のメモを残していました
目の見えない老犬と共に コテージで伯父のメモを解読しようとするアリスンに
次々と妖しい出来事が 降りかかります
ポーや乱歩 ドイルも愛した「暗号」が うまく筋に絡んでいますが
やはり英語をベースとした暗号って なじみがなくて 私は飛ばし読みしちゃいました
しかし その他のホラーサスペンス要素が さすがにマクロイ!という感じで
楽しめました
登場人物 一人一人が 全員そろって 疑わしく怖いのが特徴です
また この作中にでてくる人物の「内反足」という障害に関して
興味を惹かれ 調べてみました
これは 生まれつき足首が内側に反った状態であり
二千人に一人という高い確率で 顕在しますが
現在では 生後すぐに診断治療がなされるので 5才までには
ほとんど完治するのですが それ以前は放置されて 一生
足を引きずるか 歩行困難になってしまうのですね
「僕は両足とも内反足なんだ バイロン(19C英国詩人)と一緒でね
 彼の足はどっちが内反足か憶測ばかりで 死ぬまでわからなかった
 両足とも蹄の形だとわかったのは死後だ」
作中の人物の言葉です
バイロン卿のClub foot(蟹足=内反足)は 右足だけと今では言われているようですが
本当にそうだったのでしょうか
また 作中の「蹄の形」英訳の「蟹足」というのは 足指が離反する症状の
ことなのでしょうか 
私の友達のお子さんで 今思えば「内反足」だったと聞いたことがありましたが
小学校で知り合った頃は もう聞かなければわからない程度のもので
深く考えたことはなかったのですが バイロン卿の時代どころか
戦後まで 深いストレスとコンプレックスの原因となったであろうことは
想像に難くないです
ヘレン・マクロイ作品 久しぶりでしたが 示唆に富んだ良品でした 

 


 

by tukineko-diary | 2019-01-18 12:59 | 本の話 | Comments(0)

澤村伊智にはまる

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昨年の12月 映画「来る」(岡田准一・松たか子出演)が 封切りっていうのを
TVのスポットで知りまして これの原作が澤村伊智の「ぼぎわんが来る」で
どうやら いい感じのホラーであると知って あわてて図書館に全作品をリクエストしました
前にも書きましたが 恒川光太郎氏の「わたしはフーイー」と ごっちゃになってて
たぶん意味不明の化け物の名前がタイトルってことで 混同してたんでしょう
わたしホラー好きとしては 恒川作品 ファンタジーが過ぎて 苦手なんです
で、あわててリクエストしたものの そこは図書館予約
出版の後先は別で 空いてるやつから 届きますので
「ししりばの家」「キリカ」「ずうのめ人形」「ぼぎわんが来る」
の順番で読みました
この内「キリカ」以外は 比嘉姉妹が出てくるシリーズもの
出版順は「ぼぎわん」「ずうのめ」「ししりば」ですが
三作目の「ししりば」は 比嘉姉妹の長女・琴子の子供時代
霊能者の自覚を持つ前から始まる物語ですので 結果的に「ししりば」から読んで
大正解だったと思います   
この「比嘉琴子」のキャラには はまってしまいましたねー
映画では 松たか子さんが 演じられるということですし
監督は あの湊かなえ原作の「告白」を撮った方
全作を読んでから 見に行きたかったので 最新刊「などらきの首」
読了して 明日の朝イチで 観に行ってきます
結局 文庫版が出ている↑三冊は 本屋さんで買い
おまけの「比嘉琴子の名刺」も もらってきました
澤村伊智さん この分では ずーっと はまりそうです




by tukineko-diary | 2019-01-12 17:24 | 本の話 | Comments(0)

新年の読書

  
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    明けまして おめでとう ございます

今さらですみません もう11日ですが やっとパソコンの前に座れました
暮れから今日まで 「あっ!」という間に 過ぎてしまいましたねー
家は帰省するでもなく 孫一家がお年玉目当てで来るでもなく
大人だけで 薄ぼんやりと 年が明けるだけなんでねー
その間 紅白を見たり「笑ってはいけない」を見たり
「ジャニーズ年越し」で タッキーの最後の歌う姿を泣きながら見たり
駅伝で東海大学の初優勝見たり カニを食べたり シャブリ飲んだり
それ以外は ずーっと本読んでました
ミステリーとホラーです
新年だというのに もう頭の中 死体で一杯・・・
とりあえず 書名だけでも
「アパリション」前川裕 「告白」「豆の上で眠る」湊かなえ
「屍人荘の殺人」今村昌弘 「赤い森」折原一
「ぼぎわんが来る」「ずうのめ人形」澤村伊智
「水魑の如き沈むもの」三津田信三
「そこにいるのに」似島鶏 「拝み屋郷内 花嫁の家」郷内心瞳
「怪談狩り」中山市郎

あー もうよくそろった こんなのばかり・・・
再読もあり 映画で見ちゃったから読んでなかったのもあり
たまたま図書館で手に取ったのもあり
澤村伊智と拝み屋郷内に関しては また書きます

どちらさまも 今年もよい読書を!




by tukineko-diary | 2019-01-11 12:24 | 本の話 | Comments(0)

翼竜館の宝石商人

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 表紙はレンブラントの「トゥルプ博士の解剖学
 教室」ですね
 著者の高野史緒さん(女性)は 「カラマーゾフ
 の妹」の人です
 舞台は 1662年のアムステルダム
 記憶を失った謎の男ナンドは 偶然知り合った
 気弱そうなレンブラントの息子・ティトゥスと
 共に ペストで死んだはずの宝石商人が 鉄格子
 のはまった金庫室から 人事不省の状態で見つか
 った事件に関わっていくのです
 常に浸水の危機に脅かされているアムステルダム
 と レンブラントの肖像画から 抜け出して歩く
 死者の噂・・・
 日本人が持つ「水車とチューリップの国」の
 イメージとはかけ離れたネーデルラントの
 これは伝奇ミステリーとも言えます
 あまりにこなれた文体に「あ、これは翻訳本では
 なかったんだ!」と・・・と 読んでいる途中で
 何度も 自分に言い聞かせてしまいます
 翻訳本は 訳者の技量によるからなー とお思い
 の方、これびっくりしますから ぜひ試して!
オランダ・・・じゃなく ネーデルラント人が書いた本を うまーい翻訳で 読んでる感じだから
そして カーのような謎と闇に満ちた物語を ぜひ楽しんでみて!

 
 

by tukineko-diary | 2018-12-25 17:37 | 本の話 | Comments(0)

図書館(予約)戦争

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 毎年 今くらいの時期にはいろんな「大賞」が決まります
 「このミステリーがすごい!」略して「このミス」やら
 ダ・ヴィンチの「book of the year」など 読みたい本 
 を探すには ぴったりの季節ですねー
 昨年は「屍人荘の殺人」が えらく評判になって 図書館に
 予約しても 一向に予約が回ってこない・・・と 家族が
 嘆いておりました
 しかし現時点で 一年ですよ!一年!
 みんな買わないにもほどがある!
 そしたら 友人が「あ、それ買ったよー」と
 ホイっと貸してくれることになったそうです
 今年はそんなことのないように だいぶ前から 予測を立て
 前評判が高く 好みの範疇の本は 先に予約して読んどこう
 と 頑張りましたが 結局「火のないところに煙は」だけで 
 した 頑張ってもそんなもんですねー
 しかし海外ミステリーは 全然余裕です
 ← この本 ドイツ人作家セバスチャン・フェツェック
 「治療島」や「ラジオ・キラー」の人ですね
とても とても おもしろいのですが 一つ難点があります
残酷な拷問描写と たいてい幼児虐待がからみます
子持ち専業主婦は 何度「もう 読むのやめようかな・・・」と 思ったことか
それでも まあ 日本の話ではないし・・と 自分を励ましながら結局
最後まで読んでしまうという 絶妙なおもしろさと疾走感があります
どんな残酷描写があろうとも 国の内外で ベストセラーとなっていますので
やっぱり うまいんだろうなー
まずもって「超豪華客船」の中で 次々に起こる失踪事件という
この設定が! さすがとしか言えません
年に二千万人を超えたクルーズ船の乗客数
二千年以降 クルーズ船やフェリーから消えた乗客は二百人を超えるという事実
大型船の乗員乗客は 三千人を超え それだけで小さな町である
それも警察のない町であるという実態
そう考えるだけで ちょっといやーな汗かいてしまいますね
妻と息子が七年前 心中と思われる状況でクルーズ船から消えたという
過去を持つおとり捜査官のマルティンは 同じクルーズ船に乗る老女からの
電話を受けます
「すぐこの船に乗って あなたの奥さんが自殺ではない証拠を見つけたわ」

読後感も悪くありません
後書きの後に 本当のラストが続くという変わった構造
一読の価値ありです 
 



 

 

by tukineko-diary | 2018-12-24 10:36 | 本の話 | Comments(0)