月猫にっき
2022-07-30T11:15:58+09:00
tukineko-diary
猫と読書と怖い話が大好物の月猫の日常
Excite Blog
ブログ終了のお知らせ
http://tukinekodi.exblog.jp/241542296/
2022-07-30T11:15:00+09:00
2022-07-30T11:15:58+09:00
2022-07-30T11:15:58+09:00
tukineko-diary
日記
古いノートパソコンの調子も悪いし 買い替えるエネルギーも(お金も!)
ありません
そんな中 見る専だったTwitterで 別アカを作り 日常・読書をつぶやきだしたら
反応の速さがおもしろくて この数か月はそちらにかかりきりです
残念ですが ブログはもう卒業して 月猫Twitterに移行いたします
紐づけしようかとも 思いますし 過去ブログを見に来ることもあると思いますが
とりあえず ここで一端区切りを付けます
長い間ありがとうございました
ご縁があったら Twitterでお会いしましょう
月猫
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鎌倉殿の3人 第20回「帰ってきた義経」
http://tukinekodi.exblog.jp/241462734/
2022-05-25T17:37:00+09:00
2022-05-25T17:37:32+09:00
2022-05-25T17:37:32+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
義経 首桶になって帰ってきましたねー
新しい義経像 なかなか良かったと思います
この首桶が 暑い中鎌倉に届くまで ずいぶんと時間がかかったがため
「本当は 偽首じゃないの~?」ということで 義経生存説が語られるようになったのですね
「判官びいき」も 東北に多く 義経は北海道からロシアにまで足跡を残し
とうとうモンゴルで 成吉思汗(ジンギスカン)になってしまいました
「成吉思汗の秘密」高木彬光 おもしろいですよ
実際の「成吉思汗=義経説」は 戦前のベストセラー
これを書いた小谷部全一郎という人の経歴も面白いです
シーボルトの書いた「日本」と言う本の中でこの伝承に出会ったそうですよ
義経の運命を握ったキーマン 藤原秀衡
この人が死ななければ 本当に鎌倉に攻め込んで 歴史は変わったかもしれませんね
この秀衡が なぜこれほど 義経を庇護したのかと言うと ざっくり言えば姻戚関係です
秀衡は 陸奥守として赴任した院近臣の藤原基成の娘と婚姻し
中央とのパイプを持っていました
この基成のいとこが あの一条大蔵卿
義経の生母・常盤御前が 再婚した相手ですね
この関係から 義経は平泉に引き取られたのでしょう
秀衡は 息子か孫のように 義経を庇護したのですねー
かっこいいおじいちゃんでした
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鎌倉殿の十三人 17~19回
http://tukinekodi.exblog.jp/241453891/
2022-05-16T16:03:00+09:00
2022-05-16T16:03:18+09:00
2022-05-16T16:03:18+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
娘がハマった「ヒーローアカデミア」の既刊を通読したりしていたので
パソコン開く間がなかっただけですね
ちゃんと録画した大河も見てましたよ
一番ハデな部分ですねー
共通の敵だった平氏が滅び これからは内部抗争の嵐
木曽義仲とその息子・義高も討たれましたね
義高を逃がした大姫は 若くして亡くなる悲運の姫君です
そして甲斐源氏・武田信義の子 一条忠頼の誅殺
これなんて「以前から偉そうで世を乱そうとする感じ」だから
ということで 酒の席で斬り殺されます
つぎはもう義経ひとりです
そしてここに治天の君の意思が働きます
自身の武士団を持たない上皇(この場合後白河法皇)にとっては
武士団の内部抗争をあおって 勢力をそぐのは常套手段
しかし 転んでもただ起きない頼朝は 二股膏薬の後白河に対し
「日本第一の天狗はお前の方だ」と 言い返し
北条時政に千騎の兵を付けて 京へ派遣し 義経を探すために
諸国に 総追捕使=守護・地頭を置くことを 認めさせます
現在はこの時点で「鎌倉幕府の成立」と されています
鎌倉殿によって 守護・地頭が任命され ここで初めて
朝廷主導の「王朝国家」は終わりをつげて
あらたに 朝廷と幕府がそれぞれに関与する新しい政治体制が
生まれた・・・ということですね
三回分の ざっとしたなりゆきです
来週はもう 奥州合戦かしら・・・
義経 やな奴だったけど かわいそう・・・
三谷脚本 思ったより はまるかも・・・
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鎌倉殿の13人 第16回「伝説の幕開け」
http://tukinekodi.exblog.jp/241433002/
2022-04-25T18:16:00+09:00
2022-04-25T18:16:02+09:00
2022-04-25T18:16:02+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
上総介ロスについで 木曽殿ロスですね~
大河の義仲は 田舎者の純朴さのある 義に厚い人物に描かれていましたが
実際は 長期的展望や政治上の強いつながりを持たぬまま
成り行きで上洛してしまい 自滅した人…とも言えますね
都の治安維持もできず 「治天の君=上皇」だけに決定権のある次期天皇に関して
口を出して 後白河法皇や公家たちに嫌われ 平家追討に追いやられてぼろ負け
その間に 法皇は頼朝に頼って 義仲追討軍との板挟み
帰京した義仲は 前代未聞の殺戮「法住寺合戦」を起こすのですね
法皇の住まい法住寺を襲った義仲軍は 法皇の第五皇子・園城寺の円恵法親王
天台座主・明雲も殺害
五条河原で百もの首をさらして 勝鬨を上げました
当時の日記には「筆舌に及び難く」「いまだ貴種高僧のかくの如き難に会うを聞かず」
と 非難されています
こうして 義経たちに追われた義仲は 顔面を矢で射られ絶命します
享年31才
「平家物語」は 木曽殿の最期 劇的に書いていますので どうぞ読んでみて
反して「吾妻鏡」は あくまで鎌倉のことしか書いてませんのでね
たぶん源平合戦や 平氏滅亡も 大河だとワンカットの恐れあり・・・
でも 大河ドラマで見ると わかりやすくなるので「軍記物」に手を出してみるのも
一興かと思います おすすめ!
結構 キュンです
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鎌倉殿の13人 14回「都の義仲」15回「足固めの儀式」
http://tukinekodi.exblog.jp/241425951/
2022-04-18T17:00:00+09:00
2022-04-18T17:00:49+09:00
2022-04-18T17:00:49+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
上総介ロス!ってTwitter大騒ぎですが そうなんですか?
佐藤浩市さんだからかしら、三谷演出のせいなのかしら
まあ どちらにしても 実際はこの辺から頼朝の出る杭は叩く路線が 急発信
やがて 弟たち同様 少し目立てば 一族郎党 謀反の疑いをかけて殺しちゃうのね
この時 上総介を討った梶原景時だって やがては・・・
この頼朝の非情さは 長きにわたる流人生活の影響もあるのでしょう
反対にこの苦境の間に かわらず庇護してくれた比企一族と安達盛長には
一貫して手厚く接しています
この非情さこそが 京を離れた坂東で武士政権を確立させた要因なのでしょう
後に江戸で幕府を開く徳川家康が 武家政権の手本として参考にしたのが「吾妻鏡」です
そして 上総介の死に際し 涙を流していた義時ですが
頼朝亡き後の鎌倉で その非情さを受け継ぎ 政権を維持していくのは
未亡人の政子と義時でした
そのためには 実の子、甥を 妻の実家を 妹の夫を 次々に追い落としていくのです
「吾妻鏡」が 称揚する泰時も生まれたし これからおもしろくなっていきますねー
あ、あともう一つ 鎌倉後期に成立していた軍記物「源平闘諍録」(げんぺいとうじょうろく)だと
伊藤祐親の娘・八重は 上総介の死後 所領を受け継いだ千葉常胤の息子で
相馬氏の祖・相馬師常に嫁いだことになってますよ
諸説あって 実際はどうなったかわからないのに あれこれ書かれた八重姫です
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大鵬 樺太 ウクライナ
http://tukinekodi.exblog.jp/241420252/
2022-04-12T18:55:00+09:00
2022-04-12T18:55:52+09:00
2022-04-12T18:55:52+09:00
tukineko-diary
日記
昭和のころ お子様だった方ならわかる「巨人 大鵬 玉子焼き」
子供が好きなものベストスリーです
大鵬幸喜は 昭和の大横綱で 本当にきれいなお相撲さんでした
色白で 整ったお顔立ちは ウクライナ人のお父さんから受け継いだのでしょうか
ウクライナ情勢が毎日 TVやネットで 流れっぱなしの今
こういう時だから 急に目に付いた記事
なんとウクライナのオデッサの通りには 大鵬の土俵入りする銅像があるそうです
大鵬のお父さんは ウクライナのハリコフ出身
当時はロシアの一部ですが 共産政権を嫌い 樺太に亡命
北海道出身で 樺太の洋品店で働いていたお母さんと出会い大鵬が生まれます
しかしお父さんは第二次世界大戦の集団帰国命令で ロシアに帰国
その他の家族は 戦火を逃れ 北海道に帰国しました
大鵬は 小さい時には「ワーニャ」と 呼ばれていたそうですよ
ちょうど今またマンガ「ゴールデンカムイ」の無料サービスが始まって
「樺太編」を再読していたところです
主人公アシリパのお祖父さんは 政治運動でロシアの極東に流れて来たポーランド人
樺太アイヌだったお母さんとの間にできたのが アシリパのお父さんでした
しかしこの家族は「樺太・千島交換条約」で 父をのぞいて北海道へ移住します
大鵬の一家と 同じですねー
帝政ロシアからソヴィエト連邦 今のロシアへと 移り変わりながらも
北のお隣さんだった国
私は最近 GoogleMapで 樺太やアムール川沿いを検索してます
I Phoneの画面では 公園やレストラン マーケット
そこで売っている日本風のお弁当やおにぎりまで 見れるのに・・・
地図上では ロシアも樺太も 泳いで渡れそうに近いのに・・・
なんでこんなに 遠い国になっているのかしら
それもこれも あの人のせいなのかしら
だったら あの人 アイヌのカムイが 連れてってくれないかしら
と マンガを読みながら思う 初夏のようなこの日
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「自由研究には向かない殺人」「スノーフレーク」
http://tukinekodi.exblog.jp/241414089/
2022-04-06T18:19:00+09:00
2022-04-06T18:19:28+09:00
2022-04-06T18:19:28+09:00
tukineko-diary
本の話
アメリカっぽいけど イギリスの話です
ロンドン郊外の小さな町の高校生が 大学進学をひかえ
「自由研究」で 五年前の女子高生失踪事件と
その犯人と目されたボーイフレンドの自殺について
真相をさぐろうと 奮闘する話です
イギリスの女子高生って こうなんだー・・・って
自然な感じが おもしろかったですね
処女作だそうですが 大評判で 評判通りうまいです
すぐ後に読んだのが ↑これ
こちらは函館が舞台
つれあいのおかげで 土地勘がちょっとあるので おもしろかったです
こちらも東京の大学進学をひかえた女子高生が
六年前 一家心中で海に飛び込んだ車の中から
ひとり遺体が発見されないままの同級生の男の子が
生きているのではないか・・・と 探求するものがたり
17才の女子高生が探偵役・・・というのが奇しくもかぶったので
東西女子高生対決みたいになってしまいましたねー
共通することがひとつ
「なんで 一人で行くかな!?」
まあ一人で行くから サスペンスフルなんでしょうが
私のような おかあさん、おばあさん世代はハラハラしちゃいます
後味が悪くない話ですので 「いやミス」嫌いの方もどうぞ
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鎌倉殿の13人 第13回「幼なじみの絆」
http://tukinekodi.exblog.jp/241411824/
2022-04-04T10:35:00+09:00
2022-04-04T10:35:30+09:00
2022-04-04T10:35:30+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
木曽殿がとうとうでてきました
思いのほか実直な 一族の結束を大事になさる方
演じる青木崇高さんは 大河「平清盛」では武蔵坊弁慶の役でした
優香ちゃんのパートナーですね 好きな役者さんですよ
義仲は おじ・行家だけでなく 逃げて来た以仁王の遺児・北陸宮もかくまっていました
そして 息子・義高を 鎌倉に人質として差し出します
義高はこの時 まだ10才くらい 大河では公家みたいにつるっとしたきれいな男の子
この子が 鎌倉に行ったことで また事件が起こりますねー
そして 幼なじみの巴御前は なかなかワイルドでしたね
秋元才加さん・元AKB 似合ってました
やがて頼朝は この木曽殿も追討し 木曽殿を追討した義経も追討していくわけですが
なぜそうなったのか
「平氏は一蓮托生」に比べ 源氏はあまりにも氏族内抗争が多すぎますが
それには そうなるだけの理由があるわけで
そこのところをざっと書いておきましょう
簡単な源氏家系図です
わかりやすいのでこれを使いましょう
まず頼朝のおじいちゃんのそのまたおじいちゃん
八幡太郎義家
この人は 頼義の嫡男として源氏の地位を確立した人
しかしもうこの時から 弟・義綱 義光とは対立
抗争もありました
そのうえ 嫡男の義親が 西国で問題を起こし
追討使を殺害して大騒動
同時に東国では 義国がおじの義光と抗争
義家はこんな内部争いの真っただ中で死去
かわって義親を打った平正盛が一挙に浮上します
討たれた嫡男・義親のあとはその弟・義忠が継ぎ
義親の子・為義を養子として継がせますが
義忠は何者かに殺害され 嫌疑を受けたおじの義綱は
まだ14歳の為義に追捕されるというドタバタ・・・
為義の子の代も 義朝 義賢兄弟は争って
義賢は 義朝の子・義平に討たれ 義仲は信濃に逃れます
その後の「保元の乱」では 為義・義朝親子も敵対・・・
まあとにかく源氏の歴史は 同族争いの歴史と言ってもいいでしょう
頼朝はその経緯をよーく知っていました
警戒すべきは まず同族 兄弟・おじ・甥・いとこ だということ
出る杭は打たれる 同族であればなおさら
そのことに敏感であったのは 常に凡庸な人‥と称された範頼の方で
最も鈍感であったのが義経だったというわけですね
きょうはここまでです
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北極点上空から見る世界
http://tukinekodi.exblog.jp/241410353/
2022-04-02T21:19:00+09:00
2022-04-02T21:19:25+09:00
2022-04-02T21:19:25+09:00
tukineko-diary
日記
↑ 上の図は 北極点の上空の視点から見た世界地図
この視点で見ること少ないので 驚きますね
iPhoneで見つけた画像で「ロシアに領空通過を禁止した国」が黄色く表示されています
この地図で見ると 日本はロシアと中国を結ぶ縁側のように見えて
ちょっと怖いです
「視点が変わると 世界はちがって見える」
ということの一つの例として あげてみました
コロナが治まるのが先か 停戦が先か どちらかわからないけど
世界の空を自由に飛べるのは まだまだ先みたいだなー
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年度末の読書 2022 3月
http://tukinekodi.exblog.jp/241406893/
2022-03-30T17:09:00+09:00
2022-03-30T17:11:57+09:00
2022-03-30T17:09:22+09:00
tukineko-diary
本の話
いろんな担当が変わったりして手続きがめんどう・・・
今月は 7冊しか読めませんでした
「異形の山 南アルプス遭難救助隊K-9」樋口明雄
「スリープウォーカー マンチェスター市警エイダン・ウェイツ」ジョセフ・ノックス
「忘れ物が届きます」「スノーフレーク」大崎梢
「自由研究には向かない殺人」ホリー・ジャクスン
「失われた岬」篠田節子
「サナトリウム」サラ・ピアース
スイスの山の上にある結核患者用のサナトリウムを改築したホテルが 雪と雪崩で孤立する・・・
よーくある「雪の山荘もの」といわれる分野なのですが
どうも海外の雪の山荘は シャイニング含め 異様に怖いですね
なんか日本のは 雪の上に足跡がない!とか 不可能犯罪を設定するための
お約束・・・って感じですが この元サナトリウムのホテルはもうホラー!
ホテルオーナーの友人の設計士が 五年前この廃墟となったサナトリウムを
見に来てそのまま失踪
開業したホテルに 休職中の英警察官が 弟の婚約パーティーに呼ばれ
ボーイフレンドとやってきますが その婚約者がまた失踪・・・
飽きずに最後まで読めて エンディングでまた え?ってなる
なかなかおもしろかったので ホラーテイストがお好きな方
ぜひ どうぞ
あとの何冊かはまた別に書きますね
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鎌倉殿の13人 第11,12話
http://tukinekodi.exblog.jp/241405724/
2022-03-29T15:29:00+09:00
2022-03-29T15:29:43+09:00
2022-03-29T15:29:43+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
やっと二週分見れたので 書いて置こうかな
「お断りします!」と言われてましたが 江間に行くことになったようで
どうやら大河では 泰時を産むのは↑この人・・・ってことになるかしら
三浦義村が「頼朝の女を奪って頼朝を越える!」って言ってたのは この伏線かな?
11回「許されざる嘘」では 1180年(治承四年)12月 頼朝たちは
鎌倉・大倉郷の屋敷に移っていました
同じ月の28日 清盛の南都焼き討ちがありましたね
何でこんなことしたのかと言うと 平氏と後白河院とのウィンウィン関係が終わり
清盛の娘婿・高倉帝には念願の男子(のちの安徳帝)ができたのに
いまだ後白河院を支持する勢力は強く 特に寺社が反平氏で団結したうえ
源氏が挙兵したのも加わり 清盛は福原を出て京に帰らざるを得なくなったのです
そこで背後にあって平氏を脅かす南都を焼き払い 興福寺や東大寺も灰塵と帰すのですね
そして翌年一月 高倉院が薨去 後白河院制が復活したと思ったら
閏二月 清盛自身が 高熱を発して悶死・・・
南都焼き討ちの報い と言われました
同時に 京の都は「養和の大飢饉」に襲われます
嬰児を道路に捨て 死骸はちまたに満つ 夜々強盗 所々放火
五條河原で童形の者が死人を喰う 人が人を喰うは飢饉の至極
当時の日記などには こんな風に書かれています
「方丈記」(鴨長明)にも ありますね あの飢饉ですよ
これは 西国の干ばつから起こった飢饉で 京には平氏が集めた兵がたくさんいて
この兵糧にも苦労しましたが かといって国に返せば二度と徴兵に応じない・・・
清盛を亡くした平氏は にっちもさっちもいかない状態でした
それにひきかえ 鎌倉殿は側女を作って 政子に怒られる平和な東国
亀の前はこの「うわなりうち事件」のあと どうなったかわからないのは以前に書いた通り
「吾妻鏡」の"脱漏=だつろう"といわれる欠落部分がちょうどこの後に当たるのです
そして この間に おそらく義時は”不明の女人”との間に のちの執権・泰時を作ります
「吾妻鏡」はその成立の時期や内容から 泰時=北条執権家を顕彰するために書かれた
と言うのが定説です
この「脱漏」は 果たして偶然なのか もともと都合の悪い部分は書かなかったか
あとから 誰かが抜き取ったのか・・・
ミステリーですねー
吾妻鏡の最も大きな脱漏は 頼朝死亡前後の三年間
鎌倉殿の死にざまは 誰も書き残さなかった・・・と同じこと
大河では どうなるのかが すごく楽しみですねー
今日はここまでです
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鎌倉殿の13人 第10回「根拠なき自信」
http://tukinekodi.exblog.jp/241391240/
2022-03-14T18:14:00+09:00
2022-03-14T18:14:20+09:00
2022-03-14T18:14:20+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
10回終わりましたが まだ旗揚げしてから三か月くらいしか経ってませんね
ずいぶん ゆるゆる進むようです
大河のお約束で 主人公(今回は義時)が参加してない戦は ワンカットで終わりそう
↑ 上の写真は 兄弟三人が頼朝の前にそろったところです
この真ん中が範頼(蒲殿) 母は池田宿の遊女と言われている人
この役をやってるのが 「真犯人フラグ」のなかで 文芸バーのマスター日野
を演じていた迫田孝也さんなんです
半年続いた「真犯人フラグ」
秋元康プロデュースの「あなたの番です」の 第二弾
どーせ また二番煎じの・・・と思いながら ついつい見はじめて
結局 Huluで追いかけながら 推理ごっこにハマってしまいました
大河ドラマでは 北条時政の後妻・牧の方で 驚きの若さと美貌の宮沢りえさん
「真犯人フラグ」では 一回目で失踪する一家のお母さんでした
そんなこんなで 大河と同じ日曜の夜のお楽しみだったドラマが
昨日 終わっちゃいました・・・
犯人がわかってみれば 前作同様 推理のしようがないじゃん!と
思うのですが それでもわかるまで やめられない秋元作品のワナに
またかかっちゃいましたねー
SNSでは 視聴者による犯人投票が盛んだったのですが
かなりの間 一位だったのが マスターの日野さんでした
大河の範頼は どうでしょう?
義経との対比で 無能のように描かれることの多い範頼ですが
本当は 義経よりも世渡り上手だったのではないかと思えます
今後の成り行きが楽しみだな!
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鎌倉殿の13人 第9回「決戦前夜」
http://tukinekodi.exblog.jp/241384200/
2022-03-07T12:03:00+09:00
2022-03-07T12:03:22+09:00
2022-03-07T12:03:22+09:00
tukineko-diary
大河ドラマ
顔がそっくりな(!)義経と再会しましたねー
義経 この時22才ですから 義時より3つ年上
頼朝は 11才年上の義母兄でした
富士川の合戦も終わってしまいましたので この辺までの
甲斐源氏の動き 平氏の動きをかいておきましょう
まず甲斐源氏は 頼朝の祖父さんのそのまた祖父さんの代が義家で
その弟である(新羅三郎)義光を祖とする一族です
義家が長男で直系 三男・義光の子供の内 武田を名乗ったのが甲斐源氏です
頼朝の時代は 武田信義・一条忠頼親子 安田義定 加賀美遠光
大きく三つの勢力に分かれ 京在住の加賀美氏をのぞいて
武田・安田が合戦に参加していました
頼朝と武田の提携に関してですが 甲斐源氏は北条時政が
頼朝の同盟の意向を伝えにくる以前から すでに挙兵していましたね
安田義定は 波志田山合戦(8/25)で あの大場景親の弟・俣野景久
を破りますが これは 石橋山の敗走の直後です
武田信義もまた 9月あたまには 信濃国伊那郡に出兵し 平家方を破って
諏訪社と提携しています
ここまで別行動だったた武田・安田方ですが このあとの鉢田合戦(10/14)
では 両者が揃い 駿河目代・橘遠茂を破って 富士川に布陣しますので
この辺では 頼朝との連携ができていたと思います
しかし富士川の合戦は ご覧の通り 実際は武田軍の動きに驚いた水鳥が
一斉に飛び立ったため 平家方は逃走してしまい 無血勝利
この一戦で 平家の権威は落ちて 源平合戦は全国に拡大していきます
この時 頼朝は一気に京まで上りたかったのですが 上総広常・千葉常胤・
三浦義澄などの反対でやむなく断念しています
常陸の佐竹氏など 反頼朝勢力はまだ多く残り 領地を長く空けることには
不安があるので 当然の結果でした
しかしそんな時 北の一大勢力・藤原秀衡の支援を受けて登場した義経は
頼朝にとって 何よりの賜物でした
奥州は 後白河院の知行国で 藤原氏は院とのつながりが深かったのです
喜んだ頼朝は ここで義経を自分の「猶子」とし 父子の関係となります
政子にまだ男子のいないこの時 義経は頼朝に代わり得る唯一の男子と
なったわけですね
さて この先 どうなるかな?
つづきはまた・・・・
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テムズ川の娘 ダイアン・セットフィールド
http://tukinekodi.exblog.jp/241383366/
2022-03-06T15:46:00+09:00
2022-03-06T15:49:42+09:00
2022-03-06T15:46:18+09:00
tukineko-diary
本の話
いろんな悩みと不安はありますが 本を読んでます
Once upon a time と言うと むかしむかし、あるところで・・・と訳します
昔話・おとぎ話のはじまりですね
↑ この本の原題は Once upon a river むかしむかし、ある川で という感じでしょうか
舞台はエリザベス朝・19世紀のテムズ川流域
ロンドンの北西・クリックレードからオックスフォード辺りのできごとです
日本だと 江戸時代後期なので 英国時代小説って感じですね
テムズ川はこの時代 とにかく汚くて 化学薬品や 動物の死体 生ごみまで
全てを受け入れ そのお返しに たびたび氾濫していました
1858年の夏には Great Stink=大悪臭(と訳すけど単に すっげえ臭い!という意味)
という状態となり どんだけ臭かったかと言うと 議会がビッグベンがら逃げ出すほど
イングランドにしては 猛暑でしたが 民家の窓も開けられなかったといいます
そういえば高度成長期の東京の川も 臭かったです
子供の頃 都内の川に近い駅で降りると 電車から出たとたんに
ものすごいどぶの匂いがしたもんです
山手線でも 中央線でも同じでした
今では 考えられないけど 本当なんですよ
その臭いテムズ川のほとりに「白鳥亭」と言うパブがありました
このパブでは 「語り聞かせ」(Story telling)が人気です
先日読んだ本では アイルランドの語り部・シャナヒーが出てきましたが
イングランドでも 話を語るのが得意な人がいて パブで披露したんでしょう
その白鳥亭に ある夜 ずぶ濡れの男が少女を抱えて現れ 気を失います
死んだかと思われた少女は 息を吹き返しますが 記憶もなく口もきけず
どこの誰とも分かりませんでした
少女は 二年前 誘拐されたきり行方不明になっていた娘なのか
数日前 自殺した母親が 川に捨てた娘なのか・・・
そしてここに「クワイエットリー」と呼ばれる渡し守りの伝説がからみます
ちょっと悲しく ちょっとせつないけど 優しい物語でした
宮部みゆきの「三島屋百物語」の英国版な感じもします
パリにセーヌが流れるように ローマにテヴェレが流れるように
ロンドンにはテムズが 東京には隅田川が
キエフにはドニエプル川が流れ リカ・モスクワのほとりにモスクワがあります
すべての川に住む人々は 同じ心を持っているはず と
信じたい三月の暖かな日
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狼の王子 クリスチャン・モルク
http://tukinekodi.exblog.jp/241378526/
2022-03-01T11:47:00+09:00
2022-03-01T11:47:00+09:00
2022-03-01T11:47:00+09:00
tukineko-diary
本の話
アイルランドが舞台の小説って 学生時代の「ダブリンの市民」以来でしょうか
あれは なんかの課題図書だった気がします
前作「森から来た少年」同様 実在の地名キャッスルタウンベアが出てきますので
ググってみてください アイルランドってこんななんだ と理解できます
アイルランドには今も存在するらしいシャナヒー(語り部)という職業の流れ者が
出てきます
危険で 美しく 魅力的で 同じ匂いのする物語を語るジムという名の男に
関わった女たちは 皆とりつかれ 破滅していく
そしてその地域では 転々と女性の死体が発見される・・・
冒頭の 一軒の家から 叔母とその姪二人の死体が発見される・・・という筋立ては
2000年 実際にアイルランドの新聞に載った事件だそうです
80代の女性とその3人の姪が 全員死亡して一軒の家の中で発見され
殺人ではなく 餓死による自殺と発表されました
この事件を読んだ作者が もしこれが他殺だったら・・・と 考え
生み出されたのが本作です
「狼の王子」は 作中ジムが語る物語ですね
なかなかおもしろくて 評判も高い本作ですが
残念なことに 翻訳が・・・
作者のクリスチャン・モルクは デンマーク人で
アメリカにわたり ワーナーブラザーズで映画製作に従事した人
本作も英語で執筆し デンマーク向けには 本人が英語から翻訳して出版したそうです
しかし和訳の方がねー・・・
学生が宿題の長文和訳を とにかく正確さだけを追求して 単語を並べたみたいで
日本語の文章としては 非常に読みにくい部分がありました
○○が○○して○○になったような○○が・・・という英語独特の文体は
そのまま和訳すると 美しくないんですよ
せっかくシャナヒーが出てくる物語 日本語でも美しく語って欲しい!
日本文学の英語版読むと え!?こんな風に訳したんだ!と思うものが多いんで
和訳ももうちょっとフレキシブルでもいいのかも と思いましたよ
作中で 姪の一人がアマチュア無線にはまっています
え?ネットの時代になぜ?と思いましたが 別物なんだなーと
調べてみてわかりました
これもミステリーの解決に絡むので おもしろかったです
アイルランドミステリー 読んだことない方 ぜひ!
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