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バッタを倒しにアフリカへ

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 2017年に出たこの本
 はじめからノンフィクション本のベストセラーに
 なっていたのですが 図書館に予約したのは二年前
 その時の予約人数が190人以上でした
 それが先日 やっと届いたのですが おりしも
 コロナ騒動の影に隠れてますが いま蝗害・・・
 いわゆるバッタ大量発生中です
 タイムリーでしたね
 ウルドさん 今頃 バッタにまみれているのかしら
 今月はじめはパキスタンを襲い 中国にも 行くの
 ではないかと心配されていましたがどうなったかな
 さてこのバッタ=グラスホッパーは 緑色で草の上
 をぴょんぴょんはねるやつで 日本にもいますね
 いなごとも呼びます
 これはそんなに密度が高くない時の姿で「孤独相」
 と呼ばれる状態です
 これが砂漠地帯 アフリカのサハラのような砂漠
 地帯で 雨季が長く続くと いっぺんに植物が
 成長し それと共に大量のバッタが孵化してしまう
 と 群れをつくり 活発になり 身体も黄色と黒に
 変化して 風にのり一日で100km以上も移動して
 穀物を食い尽くしてしまいます
 この状態を「群生相」と呼びます
以前は もう別の種類のバッタと思われていたのですが これが同じだとわかったのは
わりと最近のことです
この様に密度によって 形態や性質が変わることを「変異相」といいます
こういう状態になったバッタを 英語圏では「スローン」と呼びますが
これは ヘブライ語で「神の罰」という意味だそうです
聖書や コーランにも出てくる大災害なのですね
一度に数億匹が大移動して 東京都と同じくらいの地域を
あっという間に 焼野原のようにしてしまうので 蝗害は
「ローカスト」といい これはラテン語で「焼野原」という意味です
日本でも江戸時代 八代将軍吉宗の時の「享保の飢饉」
これは 蝗害が原因と言われていますよ
わたし グラスホッパーの類は 全部 苦手ですが 楽しく読めました
これは ファーブル昆虫記を読んだ小学生の「夢をかなえる物語」でもあるからです

by tukineko-diary | 2020-03-24 17:54 | 本の話 | Comments(0)