人気ブログランキング | 話題のタグを見る

江戸名所図屏風と向井将監

江戸名所図屏風と向井将監_a0315830_11414004.jpg 
 江戸検お題の「新江戸名所」から 「江戸名所図屏風」を久々に
 検索していましたら な、な、なんと!
 五年前に「この絵を描かせたのは 御船手頭・向井将監の息子」説
 が出て 翌年にはいきなり重文指定!
 今 また この屏風に関しての研究が活発になっているんですって!
 へー…と思いながら 図書館に行くと 予約していた本が ←これ!
 「向井将監の息子」説を発表した黒田日出男先生のまさにその本!
 読みだしたら かっぱえびせんに勝る「やめられない感」で 途中
 ひえ~ ほえ~と感嘆の声を上げながら 一時間くらいで読了
 まちがいなく ここ数年で一番 おもしろかった本でした
 内容も ひえ~!なんですが 同時に 研究者の書いた本が素人に
 ここまで面白く読めるということにも感動しました
 そして種明かしされてみれば ああ、なんで今まで誰も気づかなか
 ったんだろう・・・という納得感があります
 注意深く 様々な面から 検討して行けば もしかして私にだって
気づく機会はあったんじゃない~!?と 思わせるぐらい 無理のない解釈でした 
歴史ミステリーの傑作ですね
これまで読んだものでは「文政十一年のスパイ合戦」
あのシーボルト事件を題材にした歴史ミステリーが 一番好きでしたが
これはもうその上をいくかな?
本当は 歴史好き ミステリー好きのすべての人にお勧めしたい
しかし!一つだけ 条件があるの
幕末よりも 赤穂浪士よりも 明暦の大火前の江戸に興味がある人
江戸と言えば幕末ばかりフューチャーされるのが ちょっと残念な方
そういう私のような人に読んでいただけたら はまること間違いなし!
五年もたってから いうのもなんだけど 
この感動を共有したいので ぜひ読んで!





 

by tukineko-diary | 2019-03-27 12:34 | 江戸検定 | Comments(0)