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日本猟奇史 大正・昭和編

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 このシリーズは 江戸編・明治編は 読んでいました
 一番好きなのが この大正・昭和編
 一番近い歴史が最もわかりにくいからです
 「猟奇史」・・・って 結構なタイトルですが
 そこはそれ 平成ではありませんので ドロドロ系は
 少なく ちょっと不思議・くらいのもの
 安心して読めます
 ちょっと例を挙げると・・・・
 大正3年 8月 青島攻略の際 出雲大社の白鳩が
 消える これは日清日露同様 戦地に赴き わが軍を
 応援するならん
 これはいかにもこの時代らしい話
 しかし この他にも「角の生えた男」やら「尾のある
 人間が徴兵検査に来た話」「大猿が湯治に来て大混乱」
とか なんかほのぼのした話題も満載
関東大震災の話は 書きつくされたのか 思ったよりあっさりしてます
昭和に入ってからは それまでの見世物小屋的猟奇話ではなく
なんか 科学的っていうか ちょっとアカデミックな話が増えます
たとえば「昭和3年 インド・エジプト産の大ミミズ 石川県で発見」
「昭和5年 大阪城時代の抜け穴か、天王寺に奇怪な大穴」
「昭和6年 大阪の空に三つの太陽」 これは「幻日」ですねー
沖縄でも観測されたことがあるそうです
おまけに「補遺年表」がついていますが ここにも ちょっといい話が
「大正2年 10月 東京の空が赤とんぼでうまる
月初めから晴れ渡った空に 一面の赤とんぼが 屋上を飛び交い
時ならず 空を紅の色一色に染めて 四、五日の間 東京は
赤とんぼの海と化した」
今では 想像もつかないけど なんだかステキですねぇ
「昭和7年 横浜の空に異変 幻月 月が三つ出る(東京日日新聞)」
なんてのもありましたよ
怖い話ばかりで ちょっとうんざりしてきたら 100年前の
のんびりした奇譚 読むと ほんわかしますので お口直しにどうぞ


by tukineko-diary | 2018-08-19 10:53 | 本の話 | Comments(2)

Commented by 昭ちゃん at 2018-08-20 01:44 x
 私の友人の話ですが戦後現地での審議が終わり帰国中
列車の後尾をいくつもの人魂がついてきたそうです。
 またお助け1号の娘は
母の後頭部から体内に入った記憶が、
パーマをかけていたことや事務服を着ていたことを
(当時○○生命の内勤でした)
Commented by tukineko-diary at 2018-08-20 16:52
昭ちゃん
お!人魂と胎児の記憶ですね
私の父も 夕涼みで代田橋の欄干に寄りかかっていて
人魂を見たと言ってました
お向かいの二階から出て その家のおじいちゃんが
亡くなりました
胎児の記憶は 確か三島由紀夫が何かに書いていましたね
産湯と明るい光の記憶があるとか
おもしろいですね