ゴードン・スミスの日本怪談集

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五冊目は ゴードン・スミスの「日本怪談集」
きれいな表紙なので 大きく出してみました
明治31年(1989)博物学者として来日したスミスは たぶんお金持ちだったのでしょう
日本各地へ旅行して フォークロア(民話)を集めるとともに
日本人絵師に依頼して それぞれに美しい極彩色の挿絵を描かせました
8年前に来日したラフカディオ・ハーンは 出雲で英語の先生をしている頃ですね
スミスさんは イギリスから ヨーロッパ・エジプト・中東・インド
東南アジア・中国を経て 日本にたどり着くと 「おばけの国ニッポン」の
多彩な民話にすっかり魅せられ 神戸・六甲に滞在し 収集に励みました
1907年 帰国する時には日本の動植物の採集と それを世界へ紹介した功績に対して
「勲三等旭日小綬章」 後には「勲二等瑞宝章」も 受けています
同書には 57編の物語が載っていますが スミスが集めた話は全体で250編もあったとか
その一話ごとに 美しい挿絵があるというので それだけでも立派な収集品だと思います
ぜひ 全編が出てくれるとうれしいなあ
内容も 坂上田村麻呂や 平国香の幽霊が出てきたり 人面魚が出てきたりと
バラエティに富み 初めて聞くお話が多いかと思います
柳田国男や南方熊楠よりも 早い時点で英語で書き留められた怪談集
「ゴードン・スミスの日本仰天日記」と共に なかなかおもしろい読み物ですよ




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by tukineko-diary | 2018-08-03 15:57 | 本の話 | Comments(2)

Commented by suezielily at 2018-08-12 17:02
こんにちは、
ほう、ハーンの他にもこのような方がいたのですね、情報有難うございます。

ハーン先生は、夏目漱石の前任だったそうで、最初の頃は学生がハーン先生を慕っていたので、漱石先生は不人気だったとか。

有吉佐和子「日本の島々、昔と今。」が面白かったです。まだ書いている途中ですが、
屋久島の項でシドッチについて書かれていたのでおおお、っと。
Commented by tukineko-diary at 2018-08-13 12:05
> suezielilyさん
この人の手書き遺稿は 近年 親戚の納屋の中から出て来て
オークションにかけられ 日本に戻ってきました
ハーンが文学者としたら この人は博物学者・民俗学者って感じです
ただ 挿絵はどれもみごとなものです
さずが お金持ち!と 思います