彩雨亭鬼談 

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 二冊目は「彩雨亭鬼談」 杉村顕道怪談全集
 杉村顕道という人は 明治末 新宿区戸山に
 あった「戸山脳病院」の第8子に生まれました
 当時は「癲(てん)狂院」というのですね
 「松沢村の脳病院に次ぐ大病院だった」という
 ことですが 小学校に通う沿線にあった(今も
 ある)松沢病院 子供でも知っていました
 ちょっとはしゃぎすぎると 松沢からお迎えが
 来るぞ、なんて言いあったもんです
 お父さんは 元庄内藩士
 わが母校 明治学院大学と國學院大學とで
 折口信夫や金田一京助に師事 教師となって
 長野 東北 樺太などへ赴任して 教鞭をとり
 ながら 怪談集を書きました
 平成11年 95才までご存命だったそうです
 赴任先で 収集した民話を元にした 江戸から
 明治の話もありますし 自分の体験談として 
 戸山脳病院の近辺で起こった話もあります
 関東大震災の後の不思議な話
 庄内藩に伝わった妖刀「節句村正」の因縁
 など 幅広く主題としていますが それぞれ
いい味が出ていると思います
鳥肌が立つほど怖いというのではありませんが 文豪怪談と同じで
しみじみと民話のように読めるお話になっています
わたし この前に岩井志麻子さんの「現代百物語」シリーズ二冊読みましたので
口直し・・・っていうんですか? 風俗嬢と下ネタが出てこないだけで
ホントに しんみりと読めました
怪談も相性ね、と しみじみ思います
本の帯にありますように「ぞっとするけど、あたたかい」お話の数々
ぜひ 手に取ってみてくださいね

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by tukineko-diary | 2018-08-02 11:02 | 本の話 | Comments(0)