高尾考と只野真葛

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 只野真葛さん 覚えてますか?
 燕石十種一巻の中の「高尾考」を読んでいたら
 真葛さんの書いた「奥州ばなし」が出てきました
 今は現代語訳されていますので 簡単に読めます
 只野真葛は 結構歳がいってから 仙台藩の江戸
 詰のかなり年上の人の所に嫁に行っています
 そして夫の留守宅と先妻の子供たちを守るために
 一人 仙台に下ります
 今の単身赴任の逆ですねー
 そこで聞いた話を まとめたのが「奥州ばなし」
 「高尾考」では 万治高尾・・・仙台・伊達公に
 舟の上で吊るし切りにされたという噂を「奥州ばなし」
 を引いて こんなふうに書いています
 世の人は みんなあれが本当にあったことと 思って
 いるがあれは違う
 芝居や浄瑠璃で おもしろく作った話で いつかしら
 それが真実と思われるようになっただけ
高尾は ちゃんとお屋敷に召し抱えられ 後には老女となった
老いてからは 後を立てるため 椙原という番士に継がせ
重太夫・新太夫という二つの名前を かわるがわるに名乗った
今 目付役の椙原重太夫はその末裔である
夫の只野氏は 近親なのでその事情を知っている
椙原家でも 世間の人がまことしやかに話すのがおかしくてしょうがないが
我こそ高尾の末裔なりと名乗るのもおかしいし
黙って 聞き流しているという
また 「白石の女仇討」と名の高い宮城野 しのぶ などというのも
無かったことで この二つは 作り事が世に広まったものである

どうでしょう?
「経世論」を書くほど 論理的な真葛さんが 言うのだから
きっと ガセネタだったんでしょうね?
 

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by tukineko-diary | 2018-07-01 22:40 | 江戸検定 | Comments(0)