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残酷なゆりかご

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 大阪の地震に 心を痛めながらも サッカーの奇跡に
 歓声を上げたり 読書をしたりしています
 ここ最近 江戸関連書籍ばかり読んでいますので
 それ以外の本は いいかげんにさがしています
 とうとう図書館からの供給がとだえたので ねー
 何か読むもん 持ってない?と 家族に聞いたら
 Kindleに代えた夫からは カーグラフィックと
 サバゲーの本を大量に提供されましたが これは丁寧に
 辞退して 娘が聖地巡礼に行くほど 入れ込んでる
 有栖川有栖の「火村助教授シリーズ」を読むことにしま
 した
 少し前に TVドラマにもなりましたので みなさん
 ご存知かと思いますが エラリー・クィーン好きの
 有栖川さんは 自作にも「有栖川有栖」という名の
 推理作家として登場します
 舞台は大阪がほとんどで 有栖川氏が住んでいるのも
 四天王寺近くの夕陽が丘です
 もう20年以上書かれているシリーズなので 第一作
から読まないと このおもしろさはわからない!という 
ファンのご宣託で 素直にちみちみと読み続け 昨日6月19日に
とうとう単行本「妃は船を沈める」の中の「残酷な揺り籠」にたどりついたのです
お読みになった方は覚えているでしょうが この小説の冒頭で
大阪北部を震源とした震度6弱の地震が起きるのです 
そのさなかに起きた殺人事件を 解決するというあらすじですが
タイトルは この中で火村助教授が 幼い時 怖い思いをして以来
地震が何より嫌いという女生徒に言う言葉です
「赤ん坊だって地震は容赦しないからな
「この国は 残酷な揺り籠みたいなもんだ
そのうえ この本の「はしがき」有栖川さんが書いたものですが
その日付が ちょうど10年前の「6月19日」でした
あー こういう事もあるのねぇ
偶然 この日に読んだために たぶん忘れられないこのタイトル
そして 日本人はみんな 同じ「残酷な揺り籠」に生まれてきたのね
決して油断せずに 災害準備しないとねー・・・と 思ったのでした






by tukineko-diary | 2018-06-20 14:41 | 本の話 | Comments(2)

Commented by やぶひび at 2018-06-21 16:39 x
妃(きさき)は船を沈める /有栖川有栖、読みたくなりました。
怪奇小説「猿の手」は読んだ事がありますが、どう絡むのかなと思っています。
図書館で文庫版を予約しました。


Commented by tukineko-diary at 2018-06-21 17:46
やぶひびさま
「ほかに読む物がない」という大変失礼な理由で
読み始めた「火村・有栖」シリーズですが
過剰な暴力シーンがないのと 有栖川さんのヘタレで
やさしすぎる人柄が 就寝前の読書には ぴったりでした
そして大坂近辺の地名や 町の様子がわかるようになって
ちょっとお得な気分です