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玉子の四角と 女郎の真実

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今日は 三月二日ですが 満月です
二日に満月! 江戸っ子だったら べらぼうめ!って怒ったでしょう
「玉子の四角に 女郎の真実(まこと)あれば三十日(みそか)に月が出る」
旧暦・・・正確には「太陰太陽暦」の時代には 三十日の月は
ありえないことの代表でした
今と違って 月の満ち欠けを一月としたので その周期は29.5日
大の月は30日 小の月は29日です
江戸時代は その大小がわかる「大小暦」さえあれば
あとは月を見て 今日が何日かわかったのですね
七日月と八日月のちがいも 意外と大きく 慣れれば誰でもわかったそうです
ですから 必ず一日は新月で 十五日は満月=十五夜でした
しかし一月=29.5日で計算すると 一年は354日
現在の太陽暦と比べると11日も少なくなってしまいます
そこで当時は 33ヶ月に一回 閏(うるう)月を入れて調整しました
この年は一年が 13ヶ月あるので 日数は384日
月を見て 日にちが分かるのは便利ですが これじゃ季節がずれてしまいますよね
そこで 太陽暦の一年(365.25日)を 冬至を起点に24等分し
「節季」というシステムを作ったのですね
旧暦の時代 人々は 日にちは月で 季節は太陽で 判断したのです
あ、だから 太陰太陽暦ね!

太陽暦で暮らす私たちは 二日に満月を見ることになりました
じゃあ あとの二つも 時間の問題かしら?


by tukineko-diary | 2018-03-02 17:31 | 江戸検定 | Comments(2)

Commented by 小ツル at 2018-03-09 10:14 x
月猫様
江戸川橋の印刷博物館に行きますと
太陰太陽暦のコヨミを自分で作るコーナーがあります。
一昨年佐原歩きの幹事を引き受けて
伊能忠敬・麻田剛立・間重富ら
天文学者関連の本を沢山読みましたが
測量と天文の部分はざっくり、もしくは
なかったことにして読み進みました。
月猫様はえらいなあ。
Commented by tukineko-diary at 2018-03-09 14:19
小ツルさま
いやあ~^^;>褒めていただいて恐縮ですが
これ いいアンチョコがあるんです
ブログでご紹介しときますね