真夜中の北京

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 久しぶりにノンフィクションミステリーです
 「真夜中の北京」
 タイトルだけで 読みたくなりますね
 アメリカ・イギリスのエドガー賞 ゴールドダ 
 ガー賞 二大タイトルのノンフィクション部門
 で受賞した作品です
 作者ポール・フレンチは 上海在住の中国近現代
 史の専門家
 1930年代に書かれたベストセラー「中国の赤い
 星」これは初めて「毛沢東」を世界に紹介した本
 なのですが その中に著者エドガー・スノーの
 身近で起きた猟奇的少女殺人事件の記述があっ
 たのです
 この事件に興味を惹かれた作者は 中国で
 イギリスで 様々な資料を漁り 70年以上前の
 事件の真相と当時の北京を鮮やかに描き出します
 事件が起きたのは 1937年の冬
 昭和13年の事ですね
 この時 私の父は8才 北京から東に行った錦州
 という所の小学生でした
その後の日本軍の進攻で 外国人はほぼ退去し 事件は風化してしまいます
ただ一人 娘(養女ですが)の死の真相を追い続けた元英国領事の父の手紙が
見つかったのは 奇跡のような偶然でした
最近 ケイト・モートンの小説を読んでいたので 事実は小説より奇なり
・・・って つくづく思いました
非常に面白いノンフィクション・ミステリーでもあり
この時代の中国での日本人というのが どのように他国人に捉えられていたのか
とても よくわかって 感慨深いです
ちなみにこの年 東京では警視庁が盛り場で「サボ大学生狩り」を行い
三日間で3千5百人を検挙 (宮城遥拝後釈放)
学習院初等科が 外国語教育を全廃
日本青少年ドイツ派遣団が出発 ヒトラー・ユーゲント来日
東京オリンピックの中止が決定されました

うーん・・・やっぱり歴史は最高のノンフィクション・ミステリーですね
 
  

 

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by tukineko-diary | 2018-02-22 18:46 | 本の話 | Comments(0)