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桐野利秋と旧古河庭園

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 幕末の四大人斬り・・・と言われた中村半次郎
 人斬り半次郎 赤鞘半次郎とも呼ばれた桐野利秋
 明治になって 陸軍少将の時代は 池之端一丁目
 今の旧古河庭園に邸がありました 意外でしょ?
 と言っても あの洋館が建っていたわけではなく
 ここは江戸切絵図「小石川・谷中・本郷」で見ると
 江戸時代には榊原式部大輔(越後高田15万石)の屋敷
 だった所です
 今は 国会図書館デジタルでも切絵図が見れますので
 http://www.ndl.go.jp/landmarks/edo/
 ↑ どうぞ探してみてください
 来年のNHK大河ドラマは「西郷どん」ですので
 征南戦争で戦死するまで 西郷さんに付き従った
 桐野利秋も活躍するでしょう
 この人 人斬りといわれるほど 斬ってはいないと思うのです
 どちらかというと バリバリの志士というより 抜刀術の達人
 として有名だったのではないでしょうか
しかし その肝っ玉の太いことは こんな逸話にも残っています
鳥羽伏見の戦いでは 官軍の先頭に立って奮闘していた桐野利秋
ある時 ひとしきり砲弾が絶えて 束の間の静かな瞬間がありました
たぶんこの時 桐野は一息ついて タバコが吸いたくなったのでしょう
ところが 味方を見まわしても 誰も火種を持っていない
それで 彼は すたすたと敵陣に歩いて行って「一服 火を借りたい」
そう言って 本当にタバコを吸いつけ 帰ってきたのです
これが敵味方 あれよあれよと見ているうちのことで
両陣ともに ただただ口を開いて 見ているだけだったと言います

「豪胆」もすぎると 奇人変人の域に達する 見本のような人でありました  
 
 

by tukineko-diary | 2017-10-13 11:41 | 江戸検定 | Comments(0)