九月の読書

a0315830_16051267.jpg
 地震・台風 個人的用事が重なり ブログ書くのをお休みして
 いましたが そんな中でも「読書は続く」です
 10冊以上読みましたが 書いときゃなきゃ忘れるんで 
 ぼちぼち 上げておきますよ
 ← まずこれ 米沢穂信さん編の短編集です
 15編のっていますが 半分くらい既読の方は かなり私の好みと
 似通っているかと 思います
 有名作家ヘレン・マクロイの「東洋趣味」
 ユダヤ人作家シュテファン・ツヴァイクの「昔の借りを返す話」
 この二編が 好みです
 特に シュテファン・ツヴァイク
 亡命してホロコーストを生き延びたのに 60才を過ぎて自殺
 作品だけでなく 作家本人にも興味を惹かれます
 短編集は この他に怪奇幻想系「そっと抱き寄せて」
 「きっと夢に見る」二冊読みました 
 こちらはホラー・ジャパネスクです
a0315830_17185441.jpg

 最近出た工藤美代子さんの「凡人の怪談」不思議がひょんと現れて
 婦人画報に連載されていたとのことで いつもに比べれば
 怖さは少なかった感じです
 この他に 「呼ぶ山」夢枕獏山岳短編集
 「百鬼譚の夜」倉阪鬼一郎
 どちらも さすが・・・!な感じで その独特の味わいを
 楽しめました
 
 残り2冊は 民俗系とでもいいましょうか
 「江戸東京の噂話 こんな晩から口裂け女まで」野村純一
 「江戸の怪奇譚 地下水脈の系譜」堤邦彦
 ああ ここにつながっているのねー と江戸の怖い話を
 あらためて 見直しました
 秋の夜長 食欲と共に 読書量も増えていきます

 
    

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-09-15 20:48 | 本の話 | Comments(0)

北海道地震に関して

a0315830_14110100.png
困ったもんだなー・・・災害続きで
これだけ生きてると 日本中の各地に知り合いはいるので
心配ですが メールやツイッターだと 迷惑になりますので
細々とブログにでも書きましょう
震源地は ↑の地図の安平町のあたり
土砂崩れで TVでも映っている厚真町は 安平から南西に10kmくらい
この辺りと 札幌・新千歳空港あたりの被害状況は
少しずつ流れていますが 震度5弱の函館の辺は
まだ情報少ないですね 心配です
被害が少なかったのなら それでいいのですが・・・
どちらにしても 北海道全域で 停電というのは困りますね
ブレーカー落としてくださいね
一部 公園の水が出ている所もあったのですが 時間の問題ですか?
携帯の充電は ドコモショップや 市役所でできる場合もあり
避難所にもできる場所があります
現在 公衆電話は 全道無料です
つなみの心配はないのですが 余震が怖いので
地盤沈下のあった地域では 早めに避難してください
札幌の清田地区 ここは火山灰で埋め立てた地区なので
液状化しやすいということです 用心してください
また道路損傷も多く バスさえ止まっているところもありますが
タクシーは 果敢に稼働しているようです
どうしても移動しなければならない時は 道に詳しいタクシーが
いいかもしれませんね
ガスは 大丈夫みたいですが 水道は地域によるようです
隣の区では出ている場合もありますので もらい水できる方は
聞いてみてください
まずは このくらいで



[PR]

# by tukineko-diary | 2018-09-06 14:45 | 日記 | Comments(0)

阿部公房とねりちゃんのこと

a0315830_17374350.jpg
 今年に入ってから 昔の知り合いの事を思い出して
 検索して見ると 少し前に亡くなっていた・・・ということが
 数回 続きました
 これもある意味「お知らせ」なのかな と思います
 単に 私がもうそういう年齢に達して 亡くなる友人が
 出始めた…ということもあるでしょうが それでも
 それ以前の検索では ヒットしなかったのに 急に
 訃報にぶつかると 呼ばれたのかな とちょっと思ってしまいますね
 八月のある夜 たまたま検索したのは 阿部寧(ねり)ちゃん
 一時期 私立の女子高で 同級生でした
 と 言っても たった一度 お家に行っただけで 一緒に遊んだ覚え 
 もなく 彼女は卒業以前に 学校を変わられたので その後の付き合
 いも ありませんでした
 彼女は 私が検索した日の六日前に 京都で亡くなられていました
 胸部大動脈りゅう破裂・・・というような死因も書かれていました
ちょっと 胸がズキッとしました
それと共に 彼女が婦人科の医者であったことも その評判も読みました
なんだか不思議な感じがします
私は10代の彼女しか知らず その後 折に触れ思い出すことは合っても
その後の人生は 全く知らなかったから・・・
だから 私は私の知っている16,7歳のねりちゃんのこと 書いてみようと思います
私たちの学校は 現国の時間が ほとんど読書感想をしている感じでした
たとえば課題が「宮沢賢治」だったとすると「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」
などその著作を何冊も読み その中の一冊を選んでグループを作り
討論し 発表し 個々に感想文を書く・・・と言う感じ
とにかく読書と作文をたんまりやる方針でした
最近読んだ本は?と いきなり聞かれることもあります
私も 授業中に先生に聞かれて たまたま近所の大学生に借りて
読んだばかりの「第四間氷期」の事を話しました
その日の放課後 それまであまり話したこともないねりちゃんから
「今日 家に来ない?」 と 声をかけられたのです
え、別にいいけどなんで?というと 「阿部公房がいるよ」
それから 電車に乗った覚えもないので ねりちゃんの家は
学校から 歩いて行ける距離だったと思います
普通の日本家屋・・・と言う感じの家で 玄関を入ると
当時はみんなそうだった薄暗い廊下の突き当りに
「どてら」を着た 髪のぼさぼさした すごく大きな男の人がいて
こちらを見て ちょっとうなずくようなしぐさをして 奥に消えて行きました
「あれが 阿部公房」
ねりちゃんがそう言ったのを覚えてるだけで 後はどんな話をしたか
何も覚えていません
 
無口だけど とても個性的な 魅力のある少女だったねりちゃん
一人娘よりも ずっと父親を理解していると主張する人の多い人生は
さぞ めんどくさく 厄介なものだったでしょう
あの時 「阿部公房」に会わせてくれてありがとう
今いるところで ねりちゃんもお父さんに会えたなら いいね
  


  

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-09-02 18:45 | 本の話 | Comments(2)

怪談現場 東京23区

 a0315830_13130064.jpg
 もう9月になっちゃったので 怪談系はやめて
 ちゃんとした江戸の話に戻らないとなーと思いながら
 最後にこれは書いとこう
 「ムー」でもおなじみの吉田悠軌さんの本
 「一行怪談」でも有名ですね
 現場・・というだけあってね ちゃんと場所を特定し
 写真付きで 紹介されています
 それもできるだけ当時の新聞なども載せ 師と仰ぐ
 小池壮彦氏にならって ちゃんとしたルポになっているのですね
 それが23区分あります
 今まで 実話怪談で「ある所で・・・」となっていた
 ものがちゃんと北区神谷町と書かれています
 ちなみにここで起こったのは 狭い路地に面する
 十数軒の家で 次々と死人が出て 七件もの葬式が
 続いた・・・ということ
 あちこちの怪談集に取り上げられて何度も読んでいましたが
 場所が特定されたのは初めてですね
 またあの有名な長谷川龍生氏が住んだ「カルラ館」
 これも現在地が分かります
東京に住んでいる方なら どの話も 場所の当たりが付くので怖さ五割増し
もちろん東京以外の方でも 私が「怖い間取り」(関西圏中心)を読んでも
面白かったのと同じで 楽しめることと思います
ただし 実際に起こった犯罪の現場となったところも出てきます
こちらは 何年たっても おもしろいとは思えないので要注意
特に あの口にするのも嫌な事件の場合
犯人グループは すでに とっくに刑期を終え 世間に出て
もしかすると すぐ近くに住んでいたり どこかですれちがったり
しているのかもしれない
それが一番こわいことかもしれませんね

  
 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-09-01 17:08 | 本の話 | Comments(2)

サピエンス全史

 a0315830_18372519.jpg
 ← これはもうお読みでしょうか?
 読んでなかったら 何よりも先に まあ読んで
 みて!
 去年の10月ごろでしょうか 
 どこの本屋でも平積みで どっさりとありました
 し 書評も素晴らしく良かったので みなさん
 すでに読破してるでしょうが 私は「上下で
 四千円弱 高っけー!!」と思ったんで 
 図書館で予約 すでにこの時 120番目くらい
 約9か月遅れで ただで読んでますよ
 読んだ人が 「ホントにおもしろいよ!」と
 と大絶賛していたのを 横目に まあいつか
 読めればいいや…と思っていたのですが
 もう自分が読んだら 人に進めずにいられない
 ということがよーくわかりました
 もうね「太古からの長い長い冒険小説」みたいで
 胸がドキドキします
 大好きな音楽を聴いてる時のように アドレナリ 
 ンがじゅわ~と出て 脳みそがちりちりします
 なんだかすごく物知りになった気もします
 ゲームでレベル40になった気分とでもいいますか
 読むとわかります
そして 私もあなたもサピエンス仲間!
 
 
 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-29 19:01 | 本の話 | Comments(0)

捜聖記 聖徳太子の謎

 a0315830_11143535.jpg
怪談をさがしてる過程で これ見つけたので
読んでみました
古代史系ミステリー それも聖徳太子と四天王寺に
関する調査を 小説にしたもの
ルポのように書かれていますが 小説です
しかし史料と神社仏閣に関しては 実在しますので
ちゃんと取材して書かれています
そして文献の引用もきちんとされているので すごく
分かりやすいです
あーもう初心者向け「聖徳太子」の謎…って感じ
「未来記」こそ 出てきませんでしたが 何が
謎かはよく分かったし 秦氏がなぜユダヤ系と
言われるのかも理解できました
著者の名前を見ると一目瞭然
このお二人は あの実話怪談ブームを巻き起こした
「新・耳・袋」の作者ですね
どちらも現在でも怪談ブームをけん引し 大阪と
東京で活躍なさっています
もとは二人とも大阪芸大出身
木原さんはあのジブリにいて「ラピュタ」から「トトロ」「魔女宅」などの制作に参加していた方です
この本に出てくる竹野神社・籠(この)神社
太秦広隆寺・木嶋神社 全て行ってみたくなりますし
奇祭 牛祭も見たくなってしまいます
久々に読んだ 歴史ミステリー やっぱり面白かったですね
歴史ロマン お好きな方 ぜひどうぞ




[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-27 12:20 | 本の話 | Comments(2)

水辺の怪談 釣り人は見た

 a0315830_20194191.jpg
 「山怪」っていう本 大ヒットしましたね
 登山家やマタギ・林業関係者など山と関係の
 深い方々に 取材した怪談集で2巻出てます
 先日紹介したのは 里山の怖い話
 ← これは釣り人限定の怖い話です
 以前から あちこちの実話怪談集に 取り上げ
 られている有名な話もありますよね
 たとえば「夜釣り」の話
 深夜一人で 人気のない崖下などで 釣りを
 していると いきなり「釣れますか~」と
 声を掛けられるもの
 相手は 影の薄い老人だったり 場違いな
 服装の若い女だったり 果ては 声だけで
 姿は見えないとか 結局狐狸の類だったり
 いろんなバージョンはあれども この話
 結構怖いと思います
 いるはずのないものがいる・・・ってことが
 根本的に怖いことだからなんでしょう
 この「水辺の怪談」も 現在まで3巻出ている 
 ので 怪談好きの間では人気が高いのですね
 そして 今回の「最強伝説」は 既刊の中から
 怖いやつを選び 未紹介の話も加えて登場
 これは 読むしかないですね
「釣り人は見た」って いうくらいで 出てくるのはみんな「釣りバカ」とプロばかり
全員 実名で よほど差しさわりのない限り 地名もはっきり載っています
これがいかにも 実話らしくて いいんですよねー
A君やS子 某県の某所 じゃないってだけで リアルさが違います
そのうえ 名前と共に 紹介文があるのですが これも秀逸!
 弓削和夫 兵庫県在住 ルアー・フライから渓流・磯と何でもこなすマルチアングラー
      関西を代表するエギング名手の一人
アングラーもエギングも たぶん専門用語なんでしょう 
ただの怪談好きには ちーとも分からない!
しかし それさえも本物っぽくていい!
釣り人の方も 岡釣りの方も マルチアングラーの方も
ぜひ読んでみて!
 
 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-23 12:41 | 本の話 | Comments(0)

D町怪奇物語 木下半太

 a0315830_20184270.jpg
 うまく検索にひっかかって見つけられたこの本
 著者の木下半太さんは 大阪茨木出身の劇団主宰者
 脚本家 バーの経営者など いろんな経歴有りのバリ
 関西人
 D町というのも 大阪の地名です
 東京に来て 小説家として成功する前 実際に
 バーテンダーとして働いていた時に 身の回りに
 起こった様々な不可思議
 それは たいていが怖ろしい物語なんですが 中には
 思わず吹き出してしまう話もあります
  バーの客の一人 ピンクのモヒカンのバンドマン
 U祐の次のバイトは 「事故物件に住む」こと
 そこには夫婦の幽霊が 出るらしい・・・
 本来なら 怖い話のはずが 思わず爆笑してしまい
 ました
 恐るべし 大阪人!
 怪談にまで 宿るコアなお笑いの精神!
 著書のほとんどが ドラマ化 映画化 漫画化して
 るのも やはり一話ずつがきれいにまとまっている
 からなのですね
 「世にも奇妙な物語」の中の一話として ぴったりな感じがします
好きで読んでるのになんですが あまりにも暗くて 重い怪談が続くと
あ~ もう、少し 違う話が読みたいっ!と 思うのですが
この短編集は バランスがいい!
そして バーテンダーという職業は 本当にやっていた人が書いた場合と
リサーチして書いた場合とで その差が最も大きい職業だと 私は思うのです
その点 福澤徹三さんも この木下半太さんも リアルですよね
楽しく 半日で読めました
暗すぎる怪談に うんざりした時 ぜひ読んで そして笑って^^v

 
 
 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-22 22:24 | 本の話 | Comments(2)

たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集

 a0315830_10582897.png
 東雅夫編 平凡社文庫です
 「文学の極意は怪談である」と 佐藤春夫が言った・・・
 と 書いたのは三島由紀夫
 直接 本人が言ったとは限りませんが 実際 幽霊や怪異について
 多くの著作が残されています
 同時に 明治末期から 大正・昭和にかけての 文豪の実名が
 いっぱい出てきますので それもお楽しみです
 表紙の絵の家は「観潮楼」
 森鴎外の家の真ん前に 佐藤春夫は住んだことがあるのですね
 そこが 下宿屋で しかも「化物屋敷」だったとか
 また 夢の中で 亡き師・田山花袋と 野草の話をしたり
 谷崎潤一郎が泊まりに来て 泉鏡花先生と偕楽園で会ったところ
 ちょうどその日は 芥川龍之介の葬儀から一年目で 佐藤春夫の
 着ていた着物は 芥川からかたみ分けでもらったものだったとか
新潟の堀内大学の家に泊まりに行ったところ 夜分 厠の外で
与謝野晶子の幽霊が待っていた話とか
ほとんど全てに 当時の文学者との交流が伺えて へええ~と楽しく読みました
亡き師・亡き友が あまりに普通のように出てくるので
生死の境は 私たちの思うより ずっと曖昧なのかもしれない
そんな風に思える いい短編集です
そして 昭和20年以前の東京が いかに田舎びていたか
空き地や 草むらや 物陰の多い 寂しい町であったか
知らないのに懐かしい・・・そんな感じの短編集でした



 
 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-19 18:17 | 本の話 | Comments(0)

日本猟奇史 大正・昭和編

 a0315830_08332164.jpg
 このシリーズは 江戸編・明治編は 読んでいました
 一番好きなのが この大正・昭和編
 一番近い歴史が最もわかりにくいからです
 「猟奇史」・・・って 結構なタイトルですが
 そこはそれ 平成ではありませんので ドロドロ系は
 少なく ちょっと不思議・くらいのもの
 安心して読めます
 ちょっと例を挙げると・・・・
 大正3年 8月 青島攻略の際 出雲大社の白鳩が
 消える これは日清日露同様 戦地に赴き わが軍を
 応援するならん
 これはいかにもこの時代らしい話
 しかし この他にも「角の生えた男」やら「尾のある
 人間が徴兵検査に来た話」「大猿が湯治に来て大混乱」
とか なんかほのぼのした話題も満載
関東大震災の話は 書きつくされたのか 思ったよりあっさりしてます
昭和に入ってからは それまでの見世物小屋的猟奇話ではなく
なんか 科学的っていうか ちょっとアカデミックな話が増えます
たとえば「昭和3年 インド・エジプト産の大ミミズ 石川県で発見」
「昭和5年 大阪城時代の抜け穴か、天王寺に奇怪な大穴」
「昭和6年 大阪の空に三つの太陽」 これは「幻日」ですねー
沖縄でも観測されたことがあるそうです
おまけに「補遺年表」がついていますが ここにも ちょっといい話が
「大正2年 10月 東京の空が赤とんぼでうまる
月初めから晴れ渡った空に 一面の赤とんぼが 屋上を飛び交い
時ならず 空を紅の色一色に染めて 四、五日の間 東京は
赤とんぼの海と化した」
今では 想像もつかないけど なんだかステキですねぇ
「昭和7年 横浜の空に異変 幻月 月が三つ出る(東京日日新聞)」
なんてのもありましたよ
怖い話ばかりで ちょっとうんざりしてきたら 100年前の
のんびりした奇譚 読むと ほんわかしますので お口直しにどうぞ


[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-19 10:53 | 本の話 | Comments(2)

カメラを止めるな!

a0315830_18162137.jpg
今日 見てきました
あまりに 評判がすごいので
こりゃあ 見るしかないのかな?・・・と 思って
この監督さんは プロというより 養成学校のワークショップで
この映画を作ったらしく いわゆるクラウドファンディングで
お金 集めたみたいですね
海外の小さな映画祭で のきなみ高評価
日本でも初めは 数か所で 単館上映みたいだったのが
口コミで広まり 何と今では全国190館で上映とか
私は 調布のイオンシネマでみましたが なんと超満員!
久々に 満員の映画館 見ましたよ
これから 見る方 
くれぐれも 前評判は 極力見ずに 予断を持たず
平易な心で見た方が 楽しめます
そのため 私も 評価・感想はひかえます
興味を持たれたら 映画館へ GO!



[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-18 18:37 | 日記 | Comments(0)

幻日 福澤徹三

a0315830_12372216.jpg

 おととい借りた本 二冊読んでしまいました
 そのうち一冊がこれ
 福澤徹三さん 
 怪談実話でも有名で 私 大好きな作家の一人
 なんです
 北九州 小倉出身で 放浪時代の一時期 東京
 にもいたことがあるそうですが 基本小倉在住
 地方都市の土地勘のあるものを書かれます
 作家となる前 様々な職を渡り歩いただけあって
 登場人物が すさまじくリアル
 そしてここに出てくる廃屋や 廃マンション
 廃車などは 実話怪談にも登場する地元の
 有名「廃スポット」なんですね
 たぶん地元の方なら 誰でも知っているそこで
 巻き起こる 妖しく不吉なできごとは 東京に
 いても「あ、いやだ」という気持ちがします
 地元では 怖さと嫌さがあい増して さぞかし
 愛読されているのでは・・・
 と 思っていたのですが 夢野久作 あの不朽の
 名作「ドグラマグラ」の作者は 福岡の人なのに
 記念館も 生家跡も何もないらしいので 北九州
 思いがけず怪奇・幻想嫌い?
がんばれ 福澤徹三!
私は愛読誌「幽」で 連載されてるものをすべて読んでいますので
かぶるかも…と思いながら この「幻日」借りてみました
やはり半分くらいは 既読と デ・ジャヴ感あり・・・と言う感じ
たぶん ベースとなった実話怪談の方を 読んでいるせいもあるのでしょう
反対に あ、あの実話は 小説だとこんな感じになるのね
ということが分かって おもしろかったです
実話既読の方も そして未読の方ならぜひに
そして北九州の方々は もっとぜひ! 夢野久作と共にご愛読を!
                          

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-16 13:23 | 本の話 | Comments(6)

里山奇談

 a0315830_16430672.png
 お盆休みの最中ですが 怪談読書 続いてます
 まだまだ 読むよー!
 怪談にもいろいろあって 「都市伝説系」「事故物件系」
 「山の怪」「海の怪」「川の怪」など 自然系もありますね
 どれも 好きですが ← これは「里山」の怖い話
 里山というのは 人が暮らす里ではなく かと言って 深山ではない
 いわば 人の住む所と 人外の住む山との境である場所
 ここもまた異界です
 里山に集まる人たちは 多くここに住む人以外の生物と出会うために
 やってきます
 大きく分けて 「木や植物」「鳥」「虫」などの専門分野があり 虫の中でも  
 蛾を追いかける人もいれば 蜂が専門の人もいます 
それぞれ「蛾屋」「蜂屋」など 好きな種の屋号で呼ばれます
さやけきものたちを いつくしむ人たちが 里山という異界で
ふと出会ってしまった怪異・・・
それは 時に ふるえるほどせつなく 悲しいほどにあたたかい
しかし 油断していると とんでもない「鳥肌ポイント」がやってきます
私の場合 溺れる子供と 豹変する妻の話 
この猛暑つづく東京で 思わずゾクッとした怖さでした
ぜひ 数多の怪談好き 体験してみて!

   
 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-14 17:52 | 本の話 | Comments(2)

江戸のヒロインたちの化粧

a0315830_16372257.jpg
 
 江戸のヒロインたちのお勉強するのに
 お化粧のこと どうしてもネックになります
 紅・白粉は別として 鉄漿(おはぐろ)と
 眉剃りのこと きちんと書き残したもの
 思ったほど多くないのです
 そして当時の浮世絵も あてになりません
 守貞謾稿(もりさだまんこう)=近世風俗志
 に こう書いてあります
 「浮世絵師の描く美人画は 真実を描いて
 いない 現在 二十歳を過ぎた女性は
 必ず眉を剃っているのに 絵に描くと
 四十過ぎに老けて見えるため わざと眉を      
 描いている 後世 この絵を見れば きっと
 これが真実と誤まることだろう」
 喜多川守貞 正しかった!・・・と思います
 「鉄漿」は 結婚が決まり 結納が届けば
 必ず「初鉄漿(はつかね)」という儀式をしました
 知り合いの七軒から 少しずつ鉄漿水をわけてもらい
 ます これは今で言う婚約指輪をはめるみたいなもので
 「二夫にまみえず」という決意表明の意味があったとか
一方 たとえ独身であっても 十八、九になれば 江戸では 鉄漿をつけたのだそうです
 これを「半元服」といいました
 また 十五、六才で嫁入りした場合は 鉄漿をしないこともあったようです
この時代は 鉄漿と丸髷はワンセット 丸髷は老けて見えるので十五、六では
いやだったのでしょう
でも妊娠すれば いやおうなく眉剃りです
ママ友は 全部 眉毛なしなんですねー
この辺り 史料によって割とまちまち
でも 年増で白歯なのは 芸者くらいなもの…と書いたものもあります
また岡場所では 白歯だったようですが 吉原の花魁は 
眉剃りはしませんが 鉄漿はつけていました
これは「一夜妻」という立ち位置だったからですね
鉄漿 眉剃りは 明治になってからも だいぶ後まで続いたはずですが
あっという間に 伝説の闇に消えてしまった風習です
戦前までは 残っていた地方もあると思うのですがねー・・・
うちの祖母は明治生まれでしたが その母は鉄漿付けしてたそうですよ
山梨の甲府でのことです 地方による差もあるのでしょうか
古くは 源氏物語にも出てくる女性の鉄漿ですが
なかなかまとまった研究は 進んでいません
ほんの少し前のことと思うのですが 歴史って不思議ね
今60才前後の人なら 三代前の女性は 多分つけてたと思うのに
江戸の俚諺集には「三日(八日も)鉄漿はつけるな」
「初鉄漿の日にホウレンソウを食べるな」など いろんな禁忌が載っています
眉剃りの方も 18才で剃るのを忌む風習があったようですが 詳細はわかりません
「江戸の化粧」渡辺信一郎著 平凡社新書 が詳しいので
一度読んでみてください
     

 

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-11 11:33 | 江戸検定 | Comments(5)

大江戸吉原ものしり帳

a0315830_13420465.png
 「怪談」の本 読み尽してしまったので ここらで少し
 江戸関連の本にもどりますねぇ
 今年はじめて 江戸検でも解禁になりました吉原
 これに関しては 江戸時代に書かれた文献も多々ありますが
 どれも 字が小さいうえに 昔の仮名遣いなんで読みにくいですね
 そして 江戸は260年以上ありますし 吉原は幕府より前から 
 なので もっと長い歴史があります
 どの本も 一人が書いた場合は ほんの一部の吉原を書いただけ
 ということになります 時代によって慣習も 流行りも 風俗も 
 変わってしまうので 全部読むのは ちょっと無理
 「吉原大全」も 読みにくいし・・・というなら まあ
 だまされたと思って ← これ読んで
 わかりやすいし 文章がうまい!
 そりゃあそうです 北村鮭彦=北村一夫だもの
 今は この方の本 読む人少ないのかしら
 検索して見たら かろうじてこの文庫本と「江戸おもしろ生活百科」が
一円の値がついていたのと 自分の昔のブログ「江戸 東京・・・」で 熱烈におすすめしてるのに
ぶちあたっただけ・・・ついでに 自分のブログ 懐かしく読んできました
北村氏の本は 事典類もすばらしく役に立つので ぜひ揃えてくださるといいと思います
私は この本で「紙花」のこと 初めて知りました
懐紙…今で言うポケットティッシュは 吉原では一枚=金一分の現金代わりに
使えました 「小菊」という小型の和紙で 一帖は48枚でしたので全部で12両になります
これを祝儀の時に配って 次回に現金に換えてやる・・いわば約束手形です
もちろん 今来たばかりのすっとこどっこいには使えません
信用のあるおなじみのお大尽でなきゃ つかえないのですね
これを「小菊」または「紙花」といいました
あと吉原の引け四つ(本当は九つ=12時)は 木の四つ ということ
引け時間を引き延ばすため 吉原では 四つ(10時)も九つ(12時)も
拍子木を四つ打ちました だから「木の四つ」で 本当の四つは「鐘の四つ」といいます
  吉原は拍子木までが嘘をつき
川柳にもなっています

実はね 今私たちの一級会では 避暑地の村上御大から日に一つ
吉原に関したクイズがメールで届くのです
そのため二階の 殺人的に暑い書庫から 関係書籍をさがしたかったのですが
昨日・おとといの台風による一時的涼しさの中 やっと数冊 発掘したの
その中の一冊がこれ
やっぱり とても役に立ちますなー
いっしょに「古川柳風俗事典」田辺貞之助 も見つけました
これで 村上さんのクイズにも 答えられるかな?
もちろん 今年の江戸検にも 答えられると思いますよ



 
                                                             

[PR]

# by tukineko-diary | 2018-08-09 14:41 | 江戸検定 | Comments(2)