野村文夫 団々珍聞 アバディーン
函館戦争の榎本武揚から黒田清隆 そこから例の「黒田 妻を斬殺事件」へ
これを書いた「団々珍聞(まるまるちんぶん)」とその発行者 野村文夫へ・・・と
私の今日の脳内歴史ツアー こんな風に展開しましたよ
「団々珍聞」は かの宮武外骨氏が投稿者として有名でしたので
私もそれで記憶していましたが 野村文夫の事までは 知らなかったですね
この人 広島藩の藩医の子 御多分に漏れず 藩校から適塾に進みます
そしてここから あの長澤鼎と同じく グラバーの紹介でスコットランドのアバディーンへ
いわゆる「密留学」するんですね
スコットランドでは エディンバラ・グラスゴーに次ぐ第三の都市で
港湾都市でもあります 今は北海油田で「石油の首都」とも呼ばれます
ここにはグラバーの実家があった(今もあります)ので 紹介しやすかったのでしょうか
同じ密留学組でも ロンドンとここに分かれますよね
野村文夫はこの地で 勉学に励み フランス万博にも行っています
慶応4年に帰国すると すぐ明治政府で民部省 公部省 内務省に出仕しますが
すぐに退官し 「団々珍聞」を立ち上げ 新政府を批判
自由民権運動の島田三郎たちと全国遊説なんかもしています
細々と管理なさっています
年間3百人くらいの来館者しかないので
維持も大変そう・・・
長崎のグラバー邸は 今も人気なのに
こちらはちょっと 寂しそうです
サムライが留学したアバディーン
もうちょっと日本からも 行ってあげて
くださいねえ(自分もな!)
はい 今日の脳内歴史ツアーはアバディーン
で終了です
by tukineko-diary | 2017-10-25 17:38 | 江戸検定 | Comments(2)
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小ツル
at 2017-10-27 14:49
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月猫様
黒田清隆妻を蹴り殺し事件を書いたのはそんな人だったのですね。
大久保利通の秘書だった千坂高雅が「あれは本当。清隆の義妹から聞いた」と書いているのを読んでびっくりしました。
結局多分千坂が話を盛ったみたいな結論になっているようですね。
新政府の足を引っ張るにしても殺人事件とはすごいなあ。
黒田清隆妻を蹴り殺し事件を書いたのはそんな人だったのですね。
大久保利通の秘書だった千坂高雅が「あれは本当。清隆の義妹から聞いた」と書いているのを読んでびっくりしました。
結局多分千坂が話を盛ったみたいな結論になっているようですね。
新政府の足を引っ張るにしても殺人事件とはすごいなあ。
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tukineko-diary at 2017-10-28 16:57
小ツルさま
どうなんですかねー
だいぶ後になってから他の新聞にも載ったらしいですが
「誤報」とかで取り消しになっています
どちらにしても酒癖がひどい人だったらしくて
酔って大砲打って 漁師を一人殺してますから!
だからこんなうわさも出たんでしょうねー
どうなんですかねー
だいぶ後になってから他の新聞にも載ったらしいですが
「誤報」とかで取り消しになっています
どちらにしても酒癖がひどい人だったらしくて
酔って大砲打って 漁師を一人殺してますから!
だからこんなうわさも出たんでしょうねー