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美加保丸と消えた100億円

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慶応4年 八月二十日 品川沖から出帆した榎本武揚の船隊の中に
美加保丸という輸送船がありました
元々はプロイセンで作られた商船「ブランデンブルグ」といい
長崎に来ていたところを 幕府が買い上げた800トンの木造帆船でした
この船には 武器・弾薬と共に 遊撃隊を含む旧幕士が612人 乗っていて
この中に 伊庭八郎もいたのですね
この船は 旗艦「開陽丸」に ケーブル二本で曳航される形でした
しかし この翌日 鹿島灘に差し掛かったところで台風に巻き込まれ
美加保丸は ケーブルが切れて 荒波に翻弄され漂流
犬吠埼近くの黒生浦(くろはいうら)で座礁・沈没してしまうのです
上の写真は この時の水死者のためにたてられた慰霊碑なのですが
一般には 「脱走塚」と言われています
伊庭八郎らは 逃れますが 高崎藩にとらえられ処刑された者ももいます
この銚子辺りは 高崎藩の飛び領があって 陣屋もあったのですね
さて この美加保丸
実は 大阪城から持ち出された二分金 18万両が積んであったというから お立合い!
18万両は今のお金にしたら 100億円くらいなんです
年末ジャンボに15回くらい当たらないと追いつきませんね
もし この事実を知っていたら 誰かが引き上げようとは思わなかったのかしら
私だったら とりあえず現地にかけつけて「素潜り」から始めるのに・・・
昭和になってからやっと 12年に「いなむら」というサルベージ会社が
46年には 青森の「こみやま」という会社が 引き上げを試みていますが
金目のものは何一つ発見されず 今に至っています

海に眠る100億円
お近くにお住いの江戸検仲間 誰か挑戦しませんか? 一口のります!
 

by tukineko-diary | 2017-09-11 17:38 | 日記 | Comments(2)

Commented by 小ツル at 2017-09-12 11:22 x
月猫様
この手の話って結構ありますね。
混乱期にはナニカある!
小栗さまは多分幕府のお金は持ち出していない、
新政府転覆は考えていなかったと思うので。
でも榎本武揚は、この先蝦夷で本当に国を作ろうと思っていたのでしょう?お金は必要ですものね。
自分のものではないけど、しずめちゃうなんて勿体ないなあ。
Commented by tukineko-diary at 2017-09-12 12:13
小ツルさま
「徳川埋蔵金伝説」各地にありますよね
これもその一つだと思うんですが
「海」というだけで なかなか手が出せない分
もしかしたら・・・っていうすけべ心をそそるのではないでしょうか
誰かもう一回くらい サルベージしてくれないかな、と思います
糸井重里さんあたり、いかかでしょう?