フェルメールと浮世絵

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先日 図書館に行って「死の貝」「ホットゾーン」を借りた時 本棚で見つけて衝動借りした本が「ジョン・ベネ事件」と この「運河沿いのフェルメールの家」でした
タイトルで借りたわけではないんですよ
これ イングリット・メラー著の「伝記小説」です
フェルメールの結婚から 本の表紙にもなっている「デルフトの眺望」を描くまでを 綴っています
細々とした日常や 友人関係 どこでも同じだなと思う嫁姑問題など フェルメールを取り巻くあれやこれやが 気軽に読めておもしろかったです
著者のイングリットさんは 日本の美術にも詳しいらしく この本の中で 東インド会社の船長が 日本からもってくるおみやげが 遊女の浮世絵と 浅井了以の掛け軸っていうのが なかなかシブくてね
ちょっとびっくりですよね
江戸時代の日本とオランダの関係って 結構深いものがあったんですね
小説とは言え フェルメールが浮世絵や 浅井了以に出会ってたなんて 可能性を考えただけで うれしくなってしまいます
1675年 日本では寛文5年 4代家綱の時代に 
43才という若さで亡くなるフェルメール
未亡人は 11人の子供と残されて 苦労したようです
フェルメールが評価されるようになったのは 19世紀後半なので その死後200年あまり
もともと寡作の人なので 36点の作品しか 残ってはいないようです
有名な「真珠の耳飾り」が 全体のモチーフとなり うまく使われています
簡単に読めるので おすすめですよ 






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# by tukineko-diary | 2017-04-13 17:08 | 本の話 | Comments(0)

死の貝 日本住血吸虫について

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エボラの前に ←これを読むつもりだったんです
Wikiで「地方病」を 調べると「日本住血吸虫」というのが出てきます
甲府盆地や 広島県福山の一部 佐賀県 福岡県の一部などで
早くは江戸時代から「風土病」として知られていた症状は 腹がパンパンに膨れ その他の部分はゲソゲソに痩せ まるで餓鬼のようになってしまうというものです
子供がかかれば 精神面も含め成長が止まり 腹が膨れて来たら末期症状 あとは死を待つだけ・・・というかなり危険な病
この原因と対策を発見するまでの過程は そんじょそこらのSFミステリーよりも おもしろかったです
甲府盆地における「腹部膨満」の最初の記述は 小幡勘兵衛の「甲陽軍艦」に出てきます
勘兵衛の父・小幡豊後守が この病のため 主・武田勝頼に善光寺の門前で「今生の暇乞い」をしたというものです
時に天正十年(1582)三月三日 この三日後に豊後は亡くなり
勝頼も十一日に自刃して 武田家は滅びます
そんな昔から 知られていたにもかかわらず 明治の徴兵制まで 知られることのなかったのには
やはり極端に限定された地域でしか 発症しないからなのでしょうか
実際 一部の地域で 徴兵検査で不合格となるものが多すぎることが 調査の火種となりました
すぐにこれはある種の寄生虫が原因と分かるのですが しかしその感染経路がわからない
ここから その中間経路である小さな巻貝を特定し
その絶滅に至るまでの百年を超す医者・学者たちの苦難の記録がこれなんですね
おもしろいことに ある地方では 神社の周りで裸足でお百度を踏めば
徴兵をまぬがれるというので大変繁盛しますが
後にそこには 多くの死の貝が住んでいたということがわかります
戦争に行って死ぬか 地方病で死ぬか 住民は究極の選択をしてたということなんですね
時代背景も含め 大変面白く読めました
読むがよろし



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# by tukineko-diary | 2017-04-11 15:46 | 本の話 | Comments(0)

エボラ川の ほとりで

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数年前 日本でも初の感染者が出るかも・・・と
世間を震撼させたエボラ出血熱
この本は その直後に緊急復刊されたものです
以前の単行本も 図書館で手に取ったことがありました
もう20年近く前であったでしょうか
エボラがまだ 日本にとっては耳慣れない「対岸の火事」だった頃 なぜこの本を チラ読みしたかというと
当時 「地下鉄サリン事件」が起こった後で 実はオウム真理教は この「エボラ」のウィルスを 使おうと考えていた・・・という記事を読んだからでした
その時はまだ それがどんなに恐ろしい状態を引き起こすのか まるきりわからなかったのだけれど
最近 これ系のノンフィクションばかり読むようになって 南アメリカとアフリカの中央部には もう死ぬまで行かないかも・・・と思うようになりました
怖すぎるよ 熱帯雨林!!
あ、場所自体が悪いんじゃないんですよ
おとなのこぶし大の蜘蛛がいようが 蛇くらいあるムカデや ヒルがいようが そこに人が入らないうちは 危険ではないのですね
本来は ジャングルの動物を宿主として 人とはかかわらずに太古から存在していたウィルスが 侵食していくヒトに ある日猛然と牙をむく
「HIV エイズ」の故郷も 同じ場所です
エボラというのも ウガンダとザイールを流れる川ーエボラ川からとられた名前でしょう
この辺りのジャングルの中では いくつもの村落が 人知れず消えていきました
目が充血して 真っ赤になることから始まる非常に致死率の高い病によって
本来は 小さな集落を絶滅させて自ずから終焉するはずの病でした
それが この飛行機時代 24時間あれば 世界中のどこへでも
その触手を伸ばすことができるようになりました
あっという間に 発病し 役目を終えてしまう「ヒト」という頼りない宿主によって

バイオハザードの本来の意味 
サルを輸出する商売がなぜこんなにも必要とされるのか
などなど いろいろとためになる本でしたが
一種 ホラーサスペンス・ミステリーとしても読めるいい本でした
読むがよろし


 
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# by tukineko-diary | 2017-04-09 16:30 | 本の話 | Comments(0)

ゾルゲ 引き裂かれたスパイ

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大河は「直虎誕生」で 少し停滞気味なので
「ゾルゲ」書いておきましょう
第二次世界大戦・・・日本で言う太平洋戦争の前 昭和十年代に日本にソ連のスパイとしてやってきたゾルゲ
日本側から書いたものはいろいろあるのですが
外人記者が書いたものは 「外から見た日本」というのがよくわかって新鮮な感じです
戦前の日本では 徐々にドイツ以外の外国人が本国へ引き上げ始め 軽井沢などの保養地や 酒場もドイツ人ばかりになっていきます
そんな中 帝国ホテルのバーやドイツ料理店で したたかに酔い バイク事故で顔面に大きな裂傷を負い にもかかわらず 同僚や上司の妻と次々に不倫関係に陥るゾルゲは なんとまあ破滅的なスパイだったことか!
まあこういう人だからこそ 誰も二重スパイとは思わなかったってことでしょうか
昭和十年代の日本の状況 ついでソ連やヒトラーのおもわく
こまかいところが 読み物としても面白く読めました
なんとなく・・・だった昭和史が いろいろつながった感じです
この時代には「大東亜の日」っていうのがあったそうですよ 三月に 
知ってました? わたし初耳ですよ
「ワシントンハイツ」を読んだ時も思ったのですが 日本人以外が書いた日本は
へええ…と思うことがいっぱいあります
海外では 国により 外交文書や機密書類も 一定期間(およそ50年)たつと 公開しますでしょ
そうすると ドッとその頃に関する本が出ます
これらの本は そういう公開された記録を読んで 書かれたものなので
それ以前の 日本側の記録とは また一味違う視点なんですね
日本では 学校であんまり教えてくれない昭和史
こんなところで 勉強いたしました





  

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# by tukineko-diary | 2017-04-09 13:58 | 本の話 | Comments(0)

エルミタージュの猫たち

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サンクトペテルブルクで 地下鉄テロがありましたね
古くて美しい 日本で言えば「京都」のような町で起こった 悲惨な自爆テロ・・・
有名なエルミタージュ美術館の少し南の辺りでした
この町はいま アニメ「ユーリ!!!on ice」の人気で アニメファンの聖地になっています
家族とひそかに 行ってみたいね!と 相談してただけに ショックです
エルミタージュの猫たちにも 会いたかったのに・・・
エルミタージュは あのエカテリーナ二世の 個人コレクションだった美術品を公開しています
その美術品を ねずみから守っているのが 何十匹もの猫たちなんですね
サンクトペテルブルグは 元は「レニングラード」と呼ばれた都市で
こういえば すぐにあの悪名高き「包囲戦」を 思い出します
ドイツにより あらゆる補給線を絶たれ 二年半余りも孤立して
日本で言う「兵糧攻め」となった都市では 猫や犬が姿を消しました
もちろん 美術館の猫たちも
今 エルミタージュにいる猫たちは 平和な時代の象徴でもあるのです
ここ以外でも 欧米圏では 美術館や図書館(本屋にも)猫がいることが多いです
ペットとしてではなく ちゃんとガードキャットとして お仕事してるのですよ
日本では ニャンコは立ち入り禁止の所が多いですが 考え直していただきたい!
猫は きれい好きだし 静かだし 室内なら決まったところにしかトイレもしません
やたらに 爪をといだりもしないんですよ
エルミタージュのように 「ネコのいる美術館」「ネコのいる図書館」
日本にもあったら 絶対 行くのにな
 



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# by tukineko-diary | 2017-04-04 19:33 | 日記 | Comments(0)

頭山満とユーミンの関係

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最近 昭和史系の本を読むことが多かったので 
結構な頻度で出てくる名前・・・頭山満
何冊か玄洋社に関する本など読んでみたのですが 今月に出たこの本! ちょーおもしろいです
「愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家」延江浩著
一口で言いますと ユーミンの夫 松任谷正隆氏は 頭山満のひ孫です
といっても満の娘・頭山尋子さんが 岸内閣の官僚 松任谷健太郎に嫁ぎ その健太郎氏の腹違いの弟の息子が正隆氏なので 血も遺伝子も受け継いではいませんが 関係は深いのですよ
頭山満が 娘夫婦の新居として用意した「松任谷ビル」まだちゃんと不動産情報サイトにありました 千駄ヶ谷ですね
有名な「易俗化(エキゾッカ)」という会員制クラブがあったのはこのビルの地下です 今はどうなっているやら知らないけど 往時は力道山や三島由紀夫、寺山修司などが 夜な夜な集まったそうですよ
そういえば今話題の石原慎太郎氏が 同じ名前の
会員制クラブを新橋で開いてましたよね
入会金が当時で20万だったそうですが あれはどうなったのでしょう?
この中には 初めてユーミンが 正隆氏のお祖母さん 尋子さんにあった時の様子も書かれています
個人的には 私 荒井由実さんとは同い年
八王子の多摩美で デビューしたばかりの由美さんとあったこともあります
あの由美ちゃんが 初対面のお祖母ちゃんの前で もくもくとイチゴを食べ続けたのか
と思うと なんかほほえましいです
久しぶりに 新刊を自分で買いましたが 当たりだと思います
読むがよろし






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# by tukineko-diary | 2017-03-29 12:04 | 本の話 | Comments(4)

三月の読書

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今月は 自分含め家族の誕生会が数回ありました
ちょっとした「パリピ」?
そのため読書時間がけずられたのと 結構読みにくい本もありーので 冊数が少ないです
ノンフィクションの流れで 探検記が多いですね
「世界最悪の旅」ガラード著 はご存知 スコットの南極探検 最後の旅に関するもの
南極点に到達した時 そこにはすでにノルウェー隊 アムンゼンのテントがあり 失意の帰還途中 あと少しでキャンプという所で帰らぬ人となる・・・
あの有名な旅の報告書です
そういえば海外恐怖アンソロジーに「アムンゼンの天幕」っていう傑作がありましたっけ
あれも怖かったですよー
「マチュピチュ探検記」マーク・アダムス著
ペルーの天空都市 インカの遺跡を最初に発見したビンガム三世は あのインディ・ジョーンズのモデルと言われた人です
極寒の地から 一転 熱帯雨林 読書の醍醐味ですね
どちらも実際旅するのは 絶対いやですが
そして「緑の魔界の探検者 リビングストン発見記」
スタンリー著 当時はまだ「暗黒大陸」であったアフリカで 
行方不明となったリヴィングストン博士を捜索する旅
これもまた最悪の旅といえそうです
「Dr. Livingstone, I presume?」リヴィングストン博士と推察しますが?・・・
ジャングルの中で 初対面の博士にこう話しかけたのが 
英語圏では誰もが知るジョークになっています
この三冊 読んだだけでだいぶ体力失います
そしてペルーとアフリカと南極の歴史に詳しくなります
男の人は きっと若い時にこの三冊 読んでいるのかな?
文学少女の読書範疇には 入ってなかったので どれも初見
もっと体力ある時に読めばよかったですかね? 関係ないか
あと今途中ですが「ゾルゲ 引き裂かれたスパイロバート・ワイマント著
これもおもしろいです
ゾルゲは 近くの多磨霊園にお墓があるので 読み終わったらお墓参りに行こうかな
しかし「探検もの」に「スパイ」って・・・!
マンガだけじゃなく 読書傾向も中二男子みたいになってきました
そろそろ 幼児返りしていくお年頃なのかも・・・





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# by tukineko-diary | 2017-03-28 13:58 | 本の話 | Comments(0)

第12回 おんな城主直虎

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久々にオンタイムで大河見ました
おんな城主直虎誕生しましたね
そのかわり新見左馬之助親矩 中野重由 ひい祖父ちゃん・井伊直平は 亡くなってしまいます
新見と中野は 今川勢として飯尾連竜の引馬城を攻め
永禄7年(1674)討ち死にするのですが 直平の死は
今で言う不審死で 毒殺されたらしいのです
毒殺犯と目されるのは 飯尾連竜の妻・お田鶴の方
この人は 家康に討たれたあの鵜殿長照の姉妹です
今川の尼御台・桂春尼(浅丘ルリ子さん!)が「長照はわが孫なり!」って怒ってたでしょ?
あの氏照の生母は 今川義元の妹で 鵜殿長持に嫁ぎ 長照を産んでいます
その長照の二人の息子・氏長と氏次は 築山殿(瀬名)たちとの人質交換で 今川に帰り 二俣城主・松井宗恒に預けられていましたが
その松井が 飯尾たちと今川に反逆し 戦になっていたのですね
お田鶴の方は 夫亡き後 家康に攻められるも 城の明け渡しを拒み
緋縅の鎧を身に着け 薙刀を持って出陣し 腰元ともども討ち死にした女丈夫
直平は おそらくこの人に毒を盛られ 突然落馬して亡くなるのです
直虎におとらず男勝りの姫だったのでしょう
この田鶴の方 一名「椿姫」と呼ばれますが
それは死後に今川ゆかり(母同士が義理の姉妹)の築山殿が
哀れと思い 椿の木を百本手向けたからだそうです
一方 鵜殿長照のもう一人の妹は 西郡の局と呼ばれます
そう 家康の側室の一人で 督姫を産んだ人ですね
鵜殿長照の上之郷城は また西之郡城ともいうので そこから来たのでしょう
そして 息子たちのその後にも触れておくと 兄の三郎氏長は
二俣城が落とされると そのまま家康に仕え 江戸開府後も旗本となって
寛永まで生き延びました
弟 氏次は 深溝松平家忠に預けられ 関ケ原の前哨戦
伏見城で 主従とも討ち死にしています あの「血天井」の残る伏見城戦ですね
この鵜殿は 十八松平の一つ「鵜殿松平」とはどういう関係なんでしょうか
とにかく 波乱万丈な鵜殿一族です




 
 

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# by tukineko-diary | 2017-03-27 17:32 | 大河ドラマ | Comments(0)

おんな城主直虎第11回 さらば愛しき人よ

「Good-by My Farewell」a0315830_15222191.jpg
有名なハードボイルド小説のタイトルですな
三月は家族と私のお誕生月なので なんやかんやおでかけが多く録画しといた大河 やっと見れました
幼馴染三人のきずなが 断ち切れる直前ですね
多分今夜 直親なき井伊谷で 次郎法師は「直虎」に変身するのでしょう
そして小野政直の最後はどう描かれるか 気になります
未詳ではありますが 政直には妻も子もあったようです
子供は少なくとも男子が二人いて 父と運命を共にしていますのでね
しかし小野家は桶狭間で死んだ弟の子が継ぎ この先 直政(虎松)と共に 彦根藩へ
その子孫はまた安中藩→与板藩へ 常に重臣として続き 井伊潘史の編纂にもあたるのですね
親子・兄弟で 道を分かつのは 戦国の地侍の生き残り策として当たり前であったのでしょうが 本当に極端な違いです
そう思うのも 今の私たちは あの「三河のぼんやり」が 徳川幕府を開くのを知っているからなのかな
当時の人にとって まだまだ今川家の体制は 続くと思っていたでしょうし
松平元康だって 長い人質生活から逃げ出し 岡崎に帰ったばかりです
大河の中では 直親は偽物の「ほっしゃん家康」に会っていましたが 
実際はどうだったのでしょう
松平元康は 永禄4年の10月から 翌年の8月の間に「家康」の名に変えたようですので
たぶん直親のあったのは「家康」だと思うんだけどな どうかな?

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# by tukineko-diary | 2017-03-26 16:40 | 大河ドラマ | Comments(0)

「おんな城主 直虎」第9,10回まとめ

なんだかひまがなくて書けなかったのですが9回「桶狭間に死す」
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先週の桶狭間の戦いで 父・直盛は討ち死でしたね
街道一の弓取り今川義元は 織田方に奇襲されて戦死
一説には あられまじりの「暴雨」の中だったといいます
永禄三年(1560年)五月十九日のことです
桶狭間と言えば 「三代奇襲」の一つなんだそうですよ
あとの二つは 川越城の戦(1546年 北條氏康VS上杉・古河公方)
厳島の戦(1555年 毛利元就VS陶晴賢)です
直盛は確かに この桶狭間の戦で死んだのですが 生年が二説あるので
享年も36才か56才と二説
直盛の父は もう戦死してますし 祖父・直平はこの三年後くらいまで
生きていますが こちらも享年が二説あり70代か80代なので
当然 次郎法師も年が分からないんですよね
当時の記録はこんなものなのでしょう
記録していた龍潭寺でさえ 直盛の死後 その法号から「龍潭寺」と
寺の名が変わった・・・とあるのですが
直盛の法号が「龍潭寺殿前信州太子天運道鑑大居士」
寺が先か 法号が先か よくわかりませんね
武士の家系図は 徳川幕府になってから何度か提出を求められますので
みんな これをできるだけ由緒ありげにこしらえます
お金があれば 公家などに頼んで こしらえてもらうのですが
実際 公家にしてみればいいアルバイトだったわけです
武士なら 源氏か平氏か藤原氏にくっつければいいだけだし
というわけで 井伊家も直政以前は 結構アバウトです
初代さまだって 井戸のそばに捨てられてた子ですからね
同じように 直親の舅・奥山朝利の殺された年も
桶狭間と同年と その二年後と二説あります
これも龍潭寺文書に 小野政次により暗殺・・・とあるのですが
その動機・経緯は 書いてないので わかりません
何の罰もなかったとすれば 多分それだけの理由があったと思うのですが・・・ 

さて 桶狭間でもっとも得をしたのは 我らが元康
「三河のぼんやり」ですね
目の上のたんこぶ今川義元がとれたので 岡崎城の城代も逃げ出し
「17年ぶりに岡崎に帰城」・・・と 徳川実紀にも書いてあります
次回は 人質の交換かな?
続きは 明日









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# by tukineko-diary | 2017-03-14 14:59 | 大河ドラマ | Comments(0)

帰って来いよ

 a0315830_09272038.jpg ♪き~っと帰ってー来~るかーらーと~ お岩木山からー手~をふった~♪
この歌 20代の頃に やたら流行りました
ふだんロックとかフォークとか聞いてたくせに このあまりにも「演歌」な曲が若い世代にまで バカ流行りしたのは何でなんでしょう?
思い返せばこの歌 演歌版「木綿のハンカチーフ」なんですよね
 ♪茜の空に誓った恋を 東京暮らしで 忘れたか
  帰って来いよ 帰って来いよ 帰って来~いよ~
私は青森県岩木山の存在を この歌詞で初めて知ったのでした
そして その岩木山で 東京オリンピックの年(昭和39年)の1月
地元の高校生5人が遭難し たった一人が生還したということは
この本で知りました
岩木山は 標高1600mほどの単独峰
いわば 地元なら朝夕眺めて 生活圏の中にある 風景の一つだったわけです
高校生たちにとっても 夏場には何度もキャンプしたおなじみの山です
私なんて お岩木山から手を振ったら 下から見えるとばかり思ってましたよ
そんな「親しみ」が生んだ ふとした油断だったのでしょうか
この歌が流行ったころ 息子をこの山で亡くした親御さんたちは
どんな思いで この曲を聴いていたのだろう
でも この本で 一人のお母さんが「ずっと岩木山の見えるところで暮らしたい」と言っているのを読んで ちょっとホッとしました
実はこの本を書いた田澤さんとは一度お会いしたことがあるのです
以前江戸検関係の本の編集をお手伝いをしたことがあって その本の著者が田澤さんでした
とても魅力的な 青森県出身のライターで この本で開高健賞を受賞しています
お会いした直前にも対馬の方の無人島に褌一丁で小舟に乗っていき
なんだかのお祭りに参加したとかで 打ち合わせの後の飲み会では
なんだかの手術の後で 禁酒と言われているにもかかわらず 焼酎がぶ飲みしていました
ああ ノンフィクションライターって ろくでもない・・・
でも女はみんなこういう男を甘やかしたがるんだよなあ
だって かわいいもの・・・と 思いながら奥様の苦労が思いやられました
そして私にも この歌に関して 忘れられないことがあるのです
結婚して初めての年 夫の実家函館の カラオケスナックで
この「帰って来いよ」を熱唱してくれた 東京でバンドやってた夫の幼馴染
あの後 ある宗教に入って 20年くらい音信不通になり
その後何度か会ったものの 現在はまた行方知れずになっているTくん
今どこにいても 私たち覚えているからね
あれからもう35年たったんだよ 結婚35周年だよ
夫婦ともに満身創痍 ボロボロになってるけど またカラオケ行きたいね

 



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# by tukineko-diary | 2017-03-07 13:41 | 本の話 | Comments(0)

ハイレベルな読書

 a0315830_09263067.jpgエヴェレスト登山にまつわる本 二冊続けて読みました
そして三浦雄一郎親子のすごさがちょっとわかりました
高尾山でさえケーブルで登る自分には カトマンズまで行く自信もなし
残りの人生も 平地で生きていこうと思います
この本は 1924年のイギリス隊で 頂上直下で姿を見られながら 行方不明になったジョージ・マロリーの謎を追った本
マロリーと言えば「そこに山があるから」の人 
伝説の登山家ですね
それから75年後の1999年 アメリカの登山隊が登山史の研究者の指示で捜索し あっさりとマロリーの滑落死体を見つけてしまうのです
表紙にもその遺体写真が載っています
この本 何気なくテーブルの上に置いといたら 家人が「これは何?え?し、死体? なんで夕飯の食卓に遺体写真かあるのか 
君の感覚がわからない」と 騒ぎました
ごめんね 私も あなたのナイーブさがわからない
この本は 登山自体より 謎解きに重きを置いていますのでね
その分 今から100年近く前のマロリーの時代 登山というのが どれほど苦難に満ちていたのか・・・ということが身にしみてわかります
中高年層もどんどん行けるスポーツ登山が普通になっている風潮ですが まだ登山が「冒険」だった時代の英雄が 
マロリーなんですね
しかしタイトル 英題は「Ghost of Everest」そのままでよかったんじゃないの?
どうせ副題をつけるのだから あまりかけはなれた邦題は 映画と一緒でわかりにくいです
a0315830_09264562.jpg訳者が同じなので 本の装填も似通った本が こちら
これはマロリー捜索の三年前 1996年に起こったエヴェレストでの遭難事故
ツアーの主催者二名も含め 死亡した顧客の中には40代の日本女性も
いましたので 日本でもかなり騒がれました
あーもう20年前なんですね
著者は 登山に関する記事を書くライターで ツアー客の一人として エヴェレストに登頂して 無事に帰ってきた人です
こういう遭難事故の場合 生きて帰った人はどうしても「自分が(または自分だけが)助かった言い訳」を語らずには許されないように見えて お気の毒だと思います
ただ 拉致されたわけでもなく 自由意思で登ったのだから ツアーとはいえ死んだら自己責任が一番重くて しかるべき
それをあっちこっちに少しずつ責任を押し付けあったり 善人・悪人を決めようとしたり なんかマロリーの時代とは 違った方向に進んでるみたいです
平野で暮らす人種から言わせてもらえば 自分の命は自分で守れる人が 登っていただきたい
登頂する勇気より 寸前でもあきらめるという決断ができる勇気を持った方だけが 登っていただきたいです
よく小学校で言われたでしょ 「お家に帰るまでが遠足です」
登山も同じと思ってほしいなあ
タイトルは英題「INTO THIN AIR」薄い大気=低酸素の中という意味なので
これも 邦題もうちょっと 考えてほしいかな



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# by tukineko-diary | 2017-03-06 13:20 | 本の話 | Comments(0)

残酷な読書

a0315830_15471087.jpgまず このタイトルはどうなのかなぁ…と思ってしまうのですね
副題である「忘れられた土地」で読む気になったのですが これがなかったら果たして読むかどうかビミョーです
多分読まないでしょう
ひとは「残酷」をうたい文句にしたものが嫌い…と私は思っています
多くの書評を参考にして 読む本をさがしていますが とても良い書評を書き 推薦する本も当たりが多い方が「男性」の場合 時に女性が読んで「この本のどこを楽しめばいいのか」という本が混じっている場合があります
本は好みなんだから そりゃあしょうがない事ですが こんな嫌な気分の本を良いっていう人が推薦する他の本まで なんか信用できない気分になるんですよね
そんなの自分で読んで 価値を決めるしかないだろ 
お姫さまか、自分!とも思いますよ 思いますが 
そういう本に限って頭から離れなくなるんですよね
私の中の「読まなければよかった本」第一位はトリイ・ヘイデンというアメリカの児童心理学者(女性)の書いた一連の児童虐待もの
もちろん心理カウンセラーとして 傷を負った子供たちを救おうとする正当なノンフィクションではあるのですが 女であり母である身にはあんまりにもその内容が
こたえるのです
けだものだって そんなことしないよ!って身体が震えますよ
だからねー 「残酷」ってタイトルはやめとけばよかったのにねー
実際は 昭和30年代に民俗学者等が 北海道や島嶼部 山間の部落を訪ね 足で集め記録した物語です
この時代に記録しておかなければ きっと現在までは残っていなかっただろう僻地に生きた人々の暮らしは 
確かに想像もつかない過酷さではありますが それを「残酷物語」と決めつける感覚が
どうもねー なんだかねー
もうちょっと考えてつければ もっと読まれるだろうに・・・と 残念です
特に「日本残酷物語4 保障なき社会」は 明治維新以降の日本の社会を語っています
「幕末維新」を お勉強なさっている方 ぜひ お読みになってみてください
「維新」が 近世を生きてきた人々に 何を与え 何を奪ったのか
考えるきっかけになるかと思います
出版された昭和35年(1960)は 維新(1868)から 92年目
当時のおじいさん・おばあさんは そのまたお祖父さん・お祖母さん辺りが 維新を体験している感じでしょうか
昭和30年代生まれの人なら その4,5代前の先祖ですね
…と思ってましたが 先日お隣の今年100歳になる(元気な)おばあちゃまから
「私は 11人兄弟の10番目でしょ 親が年取ってからの子供だから
 私の父なんて 慶応生まれなのよ」と 聞きました
すごい! お父さんが明治維新経験者!
たった二代で 平成まで! 
ご長寿物語 もっと聞いておかなくちゃ!と 思いましたよ
                         
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# by tukineko-diary | 2017-03-05 17:40 | 本の話 | Comments(0)

遭難読書

a0315830_12502321.jpg登山の経験なんて小学校以来まるでなし
それ以降は 高尾山に車で行って ふもとの店で おそば食べただけ…
っていう私なのに ここしばらく登山関係の本に はまっています
思い返せばそのきっかけは はるか昔 菅野彰さんの「海馬が耳から駆けてゆく」というエッセイを読んでからかと気づきました
菅野さん(女性)はBL系の小説を書かれる会津在住の作家さんで そのエッセイを娘が買ってきてから もう二十年くらいたつのかしら
数年に一度出るそのエッセイを読み続けていると 今ではもう遠い親戚よりも
親しみを感じます
この人が若い時 家族旅行で温泉地に行き 体育会系の弟と二人何気なく
 川べりに降りるのです
いや 降りるつもりが落ちた…「滑落」ともいいます
大した距離でもないのですが そこは旅館の浴衣とスリッパという軽装の上
夕暮れ時だし 山間の温泉地だし どこか登れるところをさがそうと
上流にさかのぼるうち あわや遭難!?という窮地に陥るのですが 
この話が なんとも面白いのです
文章もお上手なんでしょうが 「人はこうやって遭難するのか」という事実を
作者ともども ゾクゾクと認識いたしました
大きな理由があるわけでもない ちょっとした好奇心や気分で
思わぬところで危機に陥るのが人間なんだ ということに気づかされたのですね
それ以来「菅野さんの川で遭難」事件は 私の中で二重丸の読みたい話
似たような話はないのかしら と 遭難に関する本を読み始め
数々の背筋ゾクゾク本に出合ってきました
今週はとうとうエヴェレストの遭難本を二冊読んじゃいましたよ
日本の温泉地と世界最高峰とでは 文字通り天と地の差なんですが
背筋ゾクゾク度から言わせてもらえば 同格というか タッチの差で「海馬」の勝ち!
だって まちがってもエヴェレストには行かないけど
ひなびた温泉地には まだ何度も行くと思うもの
恐怖も 身の丈に合ったものが 一番怖いのね
「黒部の山賊」は その過程で読んだもので 遭難本ではありませんが
山で暮らす人々の日常が読め 私ならこれでも十分遭難だな…と思いました
まだまだ読むよー!

 


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# by tukineko-diary | 2017-03-04 14:09 | 本の話 | Comments(0)

2月の読書

a0315830_08495805.jpg最近は「ノンフィクション」にはまっています
歴史書と同じで 事実を坦坦と綴ってあるものが好きなのかもしれません
そして小説と同じで 自分の好みのノンフィクションを
見つけるのもなかなか大変な作業です
アマゾンの「この本を買った人はこの本も・・」という機能は 結構つかわせてもらってます
ネット上で「この本はすごい」的なものも参考にします
しかし人が「良い」と言っている本が 私にとっても良いかということは 神ならぬ身の知る由もないのでね
あたり はずれ 半々くらいあるかと思います
← 「孤児たちの城」は 戦後ものと分類した本を読んでいるうちに当たりました
「下山事件」「ワシントンハイツ」この本を読んだ人は
これも…の中にありました
ジョセフィン・ベーカー自体知らなかったので この時代にマイケルジャクソンと同じようなことした人がいたんだ・・・ってのも驚きでしたね
今 ブラピ夫妻もやってますが 世界中から人種のちがう孤児を集めて家族を作るというのは どうも島国に育つ
単一民族には理解できないやり方です
私は中国からの飛行機の中で 中国人の孤児を引き取った白人系夫婦の団体と乗り合わせたことがありました
中国では おなじみの「一人っ子政策」が長く続いていましたから その弊害で 不用な女の子 障害のある男子は 捨てられることが多いのです
孤児院にいるのも そういう子ばかりなんですね
それをツアーを組んで養子にして帰る白人系老夫婦とどう見てもアジア系の幼児の組み合わせは 
見ていて落ち着かない感じがして 胸がざわざわしました
膝の幼児も 見るからに自分と近い容貌の私に向かって小さい手をのばすのです
一目で血のつながりがないとわかる幼児を引き取って幸せにする自信が私にはない
あの子の行く末はどうなったんだろう…という問いへの一つの答えが この本で見つかるのかもしれません
引き取られた13人の子供たちの現在が それぞれに書かれています
中には二人の日本人の孤児もいました
戦後の焼け跡だらけの町に捨てられて フランスの古城に暮らした子供たちの人生は
おとぎ話のように めでたしめでたしでは終わらないものばかりです

その他に読んだ本 タイトルだけ列挙しておきます
内容に関してはまたいずれ

二月の読書 「山のミステリー」工藤隆雄 「日本を捨てた男たち」水谷竹秀 「慟哭の谷」木村盛武
      「日本残酷物語2 忘れられた土地」「黒部の山賊」「考古学崩壊」「そして殺人者は野に放たれる」
      「逮捕されるまで」市橋達也 「サンカの真実 三上寛の虚構」 





                     
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# by tukineko-diary | 2017-02-28 10:19 | 本の話 | Comments(0)